「カメラが作動しない」。操作しながらがカメラが動かない時、直ぐに口から出るかどうかが英語力。現在進行形の否定が今、その場で動かない状況を表している。理屈で分かっているだけでは、いつまでたっても英会話は上達しない。音読暗唱あるのみ。

とは言ってもそれが難しいのだ。

さて、今回から授与型。先ずは基礎。I’ll show you my new phone. 英語は配置の言葉。文全体の意味を決定するのは文型であることを知らなくてはならない。「動詞」の後ろに「目的語」を二つ並べたこの形。どんな動詞が使われようとこの型で使われれば、すべて「あげる」「くれる」の関係を示す、I’ll show you [□ □].の後ろに二つスロットが空いていて、そこに「人」「モノ」の順に放り込む感じ。I’ll show you my new phone. 「見せてあげる」。 I’ll give them a call later. 「電話してあげる」。 He bought me flowers. 「買ってくれた」 I wrote her a letter.「書いてあげた」。主語と目的語そして動詞により「あげる」「くれる」は変わる。I’ll send you the phone.  He made me a fancy dinner.  I saved you a seat. [save]は放っておけば失ってしまうものを失わないようにする行為。だから「席を取る」にはピッタリ。

 次はマイナスの授与。決して「あげる・くれる」だけではないことを理解していなくてはならない。It took me a long time to learn English. 「it~ to~」を使った授与型の文。頭で受けた状況を先ず[it]で受け、その[it]を最後の不定詞で説明。英語特有のリズムだ。[take]は「時間がかかる」。こうした動詞が授与型で使われるとマイナスの意味となり、「誰々から何々を奪う」関係になる。その他の動詞も見ていく。The house cost me a lot. [cost]は不規則動詞で「費用がかかる」。The airline charged me fifty dollars. [charge]は「請求する」。この「マイナスの授与」という捉え方は分かり易く、高校英語文法書等にはない、優れている点だと思う。

 次は授与を表すそのほかの形。My grandmother gave it to me when I was in England. 授与型と比べ、大きく使用頻度は落ちるが、「動詞+目的語+[to]or[for]+目的語」の形。受け手に前置詞が使われ、より目立つ文末に置かれるため、授与型よりも受け手が強調される傾向にある。[give] [tell] [send] 到達点が意識される動詞には[to]。[make] [find] [buy]  受け手の利益が強く意識される場合は[for]を使う。Lilly gave this shirt to me. It’s the souvenir from the concert.  My parents bought a back pack for my son. He’ll start elementary school next year. [back pack]はランドセルのこと。オランダ語[ransel]が由来。  My students made collage for me. It has pictures of us through out the year. [through out]は「を通して」。

 最後は、目的語説明型基礎。これで文型は一通り終わる。

I’d like my steak medium rare. 「動詞+目的語+説明語句の形」若しくは「主語述語の関係」が特徴。説明語句には主語説明型と同様、様々な表現が使える非常に使い勝手の良い形。I prefer my coffee black.  my coffee= blackの形。Take it easy. I’ll see you after I get back, [it =easy]お馴染みの表現も目的語説明型。 I want your report on my desk first thing tomorrow morning.  [your report= on my desk first thing tomorrow morning] 前置詞句が説明語句。[first thing tomorrow morning]は「明日の朝一番で」。

 四方山話編

 三男の転職先、本田技術研究所を見に宇都宮まで足を運び、その足で日光東照宮を訪れた。家康の墓までは急な上り坂。高齢な人にとってはかなりきつい。それにしても重機のない江戸時代、こんな巨大な施設をこんな場所に建立するのに、いったいどれだけの労力を投じたのだろう。時の権力者の凄まじい力にひれ伏すばかりだ。