The temperature difference was so big that I caught a cold.  Everyone, be careful.

 さて今回は自動型、動詞と小さな単語のコンビネーション。Look at all these cool shoes. 自動型の動詞にはその後ろに前置詞など小さな単語を付けて、その行為がどこへ、どのように向けられるかを示すことが頻繁にある。[look]は目を向ける動作を表す動詞。[at]は点を表す前置詞。「~を見る」とあるポイントを見ることを示している。残念ながらほとんどの中学生は[look]と[see]の区別がつかない。[watch]を含め違いは何なのか。私も日本語の「見る」「観る」「診る」「看る」等の違いなのかと思っていた。しかし理由は違う。[Look at me.] [See me.] どちらも「私を見て」とも訳せるが、前者は「振り向いて私を見て」後者は「私を理解して」とも訳せる。この違いはそれぞれの動詞の持つイメージによる。私は子供達にコンパスローズのイラストを見せて教えるが、それでも理解させるのは難しい。というか私も未だに「すっきりしている」とは言い難い。 

I’m looking for a pair of thirty three size shoes. [for]の向かうという位置関係からそれを求めて目をやるが「探す」となる。I can look after your plants. [after]の後から追って行くが、後ろから見守るとなり「世話をする」。Please look over the contract. [over]の上に円弧が通過するイメージとなり「ざっと目を通す」

 もう少し[look]自動詞と[see]他動詞の違いを見ていく。I can see Mt Fuji from my balcony. 動詞がどの文型で使われるのかは、文型の意味と動詞のイメージとの相性で決まる。[see]は[see Mt Fuji]のように他動型で使われ、視覚が対象に及んでいることを意味する動詞。動詞の働きかけが名詞(対象)に及ぶのとマッチする。一方[look Mt Fuji]とすることはできない。[look]は単なる目を向ける動作。日本語訳を超えて、動詞の意味を深く知ることが、正しい文型での使用に繋がる。I can see Mt Fuji. 富士山が視界に収まっている感触をつかみながら音読暗唱しなくてはならない。We reached a destination safely. Now let’s relax a bit. [reach]は「手を伸ばしてタッチする」他動型の動詞。時には、やっとたどり着いたという感触を含むことがある。I arrived at Boston. [arrive]は「足を踏み入れる動作」だから自動型で使われる。I got to Boston.[get]は動きを表す動詞。その動きがどこに到達したかを[to]が説明している。Did you hear the news ? All flights are cancelled due to strong wind. [hear]聴覚が[the news]に及んでいる。Listen to my advice. [listen]は耳を傾ける動作。[to]以下で何に耳を傾けるかが示されている。

 次は文の意味を決めるのは「基本文型」。

動詞はしばしば複数の文型で使われるが、文全体の意味は文型固有の意味に従って解釈される。He runs an Indian restaurant.「彼はインド料理店を経営している」という意味だが、動詞[run]に経営するという特別の意味があるわけではない。この文は[run]が他動型の文で使われている為、[run]の働きかけがインド料理店に及んでいる。そのため「経営する」と解されることになる。他動型と自動型の意味の対比を練習してみよう。I walk everyday. 「歩く」自動型。I walk my dog everyday.「散歩させる」他動型。  The door opened.「開く」自動型。 He opened the door.「開ける」他動型。  She was standing.「立つ」自動型。 I can’t stand it anymore.「我慢する」他動型。

 最後は動詞の位置に置かれればそれは全て動詞。英語は配置の言葉。動詞の位置にあればそれがどんな表現であっても動詞として判断される。I’ll text you a letter. 英語は文中の配置が表現の意味を決定し、文の配置パターンが文全体の意味を決定する。それが顕著に表れるのが動詞に転用される場合だ。[text]は「書かれたモノ」。名詞が古来からの使い方だが、最近は盛んに動詞として使われる。しかしそこに混乱はない。動詞の位置に置けばそれは全て動詞と解されるからだ。改めて英語が配置の言葉であることを確認してみる。I water that plants.[water]が動詞の位置にあるので「水をやる」。She phoned my parents.[phone]が動詞の位置にあるので「電話をする」。Don‘t sir [ma’am] [madam]me. [sir等]が名詞の位置にあるので「敬語で呼ぶ」。I muscled my suitcase shut. [muscle]が動詞の位置にあるので、「力づくで」になる。

四方山話編 

 トータル7年東京に住んでいたが一度も降りたことのない下北沢に家族で行ってきた。二男に頼んで演劇を予約。本多劇場は既にチケット完売。そこでザ・スズナリ劇場へ。ところがそこでトラブル。予約日が翌日だったことが判明。わざと間違ったのではという思いも過ぎったが、こちらもチケット完売で鑑賞できなくなるのでは。ところが劇団も2万円強の損失は大きいと考えたのか、無理やり席を確保してくれた。家族の中には「これ幸い」と私だけ見たらという雰囲気も漂うなか、無事全員静かに鑑賞終了。

下北沢と言えば演劇のメッカ。若い頃は、この駅を降りて劇団の門を叩きたいと思ったこともあったが、65歳にして初めて駅を降りることだけはできた。