今回のタイトル文「ちょっと買い物」。英語の冠詞[a][some][the]は微妙な意味を運ぶ。理屈ではなんとなく分かっていても、その場面に出くわさないと中々難しいもの。何とか生で触れる機会を工夫して作らなくてはならない。

 今回は「説明は後」と、もう一つのゴールデンルール「指定は前」。先ずは説明の最後、リポート文。

I heard that you quit as manager of the band. リポート型は基本文型に負けず劣らずの使用頻度を誇る。それは説明ルールが生み出す形。この型は主語の発言、思考、知識などを述べるときに使われるが、日本語の語順とは逆転する。ポイントは[I heard]と言い切ること。後ろにポンと説明を置く感覚。[I heard]と言った瞬間に、説明したいという気持ちになることが大切。I heard that you like roses.  I think that we are lost.「私達は道に迷っていると思う」。I know that you lied.「君が嘘をついているのは分かっている」。He told me that you need help. 動詞句は動詞単体の場合もあるが、2語以上の場合もある。I think that we need two hotel rooms. I snore at night, That news to me.「それは初耳です」。He said that the restaurant was full. Let’s go somewhere else.

 ここからは、もう一つの英文法ゴールデンルール「指定は前」。

Seriously it was a hard test.  They didn’t study for it seriously. この二文には [seriously]「真面目に」を意味する副詞が使われているが、文の位置によって役割が大きく変わる。前文の[seriously]は文頭にあるので「指定ルール」。「真面目な話なんだけど」とそれ以下の内容を真面目な話として縛っている。後文は文末にあるので「説明ルール」が適用。「真剣に勉強する」。と勉強の態度を説明している。この対比には英語が配置の言葉であることを如実に表している。Frankly I don’t like this plan.  Unfortunately we sold out.  As far as I know this is the only option. 様々な表現を文頭に置いて、発言態度を明確にしている。Frankly speaking it’s a bad idea.  It won’t work.「うまくいかないだろう」。 As far as I know. I’m free next week. I’ll double check my schedule. [double check]は再確認。

 次は程度を表す副詞の前置き。

It‘s surprisingly rich like real tonkotu soup. [surprisingly]「驚くほど」を意味する副詞。なぜ[rich surprisingly] の並びならないのか。それは[surprisingly]が[rich]のレベルを指定しているから。[so]「すごく」。[very]「非常に」。[extremely]「極めて」等程度を表す副詞が前置きなのは全て同じ理由から。My cat is very shy. He always hides from new people.  This gouya is extremely bitter. I don’t think I can finish it.  These cookies are so soft and delicious. I can’t stop eating them.レベル指定を意味する副詞は全て前置きだ。

 最後は助動詞。助動詞の位置取りも指定ルールが働く。

I may be a little late. 助動詞は動詞の前と学習するが、これも指定ルール。配置に意味があることを知らなくてはならないのは言うまでもない。英語の指定・説明ルールは、特定の品詞に関わらない汎用規則なのだ。助動詞[may][must][will][can]は、動詞以降の話が事実ではなく、話し手の心理内の話であると指定している。日本語では[may be]「かもしれない」は文末。しかし英語は動詞の前。その位置を体に叩き込まなくてはならない。You must wear a helmet.  You should use a clean towel.  She will like your gift.  This train can be crowded in the morning.

This room can get a little hot.  There are no window.

You must show your ID.  The stuff check everyone.

I may need some help.  Are you free later?  どの文も助動詞で指定する意識を強く持ちながら音読暗唱を繰り返すしかない。

四方山話編

 14年間走り続け、苦しい時に支えてくれた妻の軽自動を手放し、1月にモデルチェンジが発表。その月末に注文したヤリスクロスが4月27日納車された。約3か月、一時期よりだいぶ早くなったとは言え、まだまだ時間がかかっている。これが最後の新車購入になるかもしれないと思いつつ、まだ頑張って働き、自分の車も買い換えたいと思う。次は三男の研究成果が実感できる「HONDA水素カ―」でも。