ラジオ英会話も新年度へ。今年度は会話力を得るための絶対的基礎、英文法。本質的な文法を学んで話せるようになるのが目標。大西先生曰く、「英語を一言で表すとしたら、それは配置の言葉。それを知るだけでとっても簡単に話せるようになる」。

英語は表現の文中でとる位置が役割を決定する言葉。主語の位置にあればそれは主語。動詞の位置にあればそれは動詞。というわけで、

先ずは主語の位置にあればそれは主語から。

To do your best is important. [be動詞]の前は主語の定位置。この文の主語は少し長いが[to do your best]。主語になるのは名詞だけではない。どんなに長くても主語の位置にあればそれは主語になる。これは英語の際立った特徴だ。To relax is important. To forgive is difficult.  [to不定詞]も主語の位置にあればそれは主語(toは弱く発音することに注意)。To leave a new skill is challenging.不定詞に目的語がついても原則通り。To take notes in a meeting is normal.場所を表す前置詞句が付こうと何も変わることはない。

次は動名詞。Watching videos for long hours isn’t good for your eyes. 動名詞は「~する」という、ただの塊。だから文の様々な場所で使われる。当然、主語の位置に置けばそれは主語。この気軽さを理解することが英文法理解の一丁目一番地。Watching is difficult. Swimming is fun. Making friends is not easy. 主語の位置にポンと置けるかがポイント。因みに[making friends]は複数形にする。「友達というもの」という意味。[making mistakes]も同じく複数形「間違いというもの」。ここで[be動詞]の選択を間違える中学生もいるが。主語が何であるかが理解できれば間違えることはない。Making origami is simple. I’ll teach you. [simple]はプロセスが簡単。[easy]は難易度が低いと区別したい。Eating rice with a fork is tough. May I use a spoon? 大きな塊でも自信をもって使えなくてはならない。

 ここからは主語位置から離れて、動詞以降の形を見ていく。その形には5パターン(文の基本を作る設計図)ある。中学英語では2年生の初期段階で履修する。私の頃は高校で習ったようだが(全く覚えていない)大分早くなった。とはいってもこの項目の重要性から鑑みると、何度やり直してもやり過ぎることはない。

 先ずは他動型「動詞+目的語」。動詞の働きが目的語に及ぶ文型。英語の修飾ルールは「説明は後ろから」。日本語とは真逆。例えば「日本語でレストランを経営する」が英語では[run a restaurant]と語順が逆転。(なぜaが付くのは今後の楽しみとして、因みにrunは一本の線上を走るイメージ)。動詞の働きかけが目的語に及ぶため、目的語(レストラン)を走らせるから経営すると訳される。She runs a vegan ramen restaurant in Tokyo. 「彼女レストラン」と助詞をつなげていく日本語と違い、英語は並べていく言語。設計図通り並べていけば助詞はいらない。Sam opened the door.  I trust him. (人称代名詞は目的格)。Ben has a guitar.(所有権が目的語に及ぶ)。I wear glasses.この語順で口から軽く出るよう練習することが大切。

 最後は次の基本文型「自動型」。Run faster , or we will be late. [run faster] 動詞の後ろに目的語がないこの形は、単なる動作を表す。目的語とは動作対象のこと。それがなければ単なる動作となる。[faster]は修飾語。文型の要素としてはカウントしない。また命令文とは主語のない文。相手に指示を直接ぶつける意識。因みにこの例文は「もっと急ぎなさい。さもないと遅れます」と訳されるが。「A or B」といつもの[or]と同じ。「急ぐか遅れるのかのどちらか」がこのような訳になるだけ。The train departed.  I work in Yokohama.  I looked for my watch. We are waiting for the bus. どれも皆修飾語と結びついている自動型で、単なる主語の動作を意識することが肝要。と初回はこのくらいにしたいと思う。

 

四方山話編

令和6年4月13日午後4時29分。母が逝った。満年齢93歳。死因は老衰。死に目には間に合わなかったが、2日前に会えた。

危篤の知らせには狼狽、死に顔には嗚咽。でも数分すると気持ちも落ちつき、大往生を祝う気持ちと変わった。いつか思い出を書き残したいと思う。