今年の公立高校入試も終了。数学は出題形式が大幅に変わった。数学の本質を理解し、短時間で回答に導ける能力を問われている。英語は増々日常会話力が問われるようになった。普段から平易な英語に触れる機会がある生徒にとっては簡単な問題といえるが、そういう環境にない生徒は全く歯が立たない。このままだと英語格差は広がるばかりだ。

 さて、英語の知識が増えたとしても、会話力がついたといえない場合も多い。そこで会話力は育てるために必要な表現を見ていく。

先ずは、興味を示す。

It was fantastic. と言った相手に黙っていては話が終わる。効果的に「合いの手」を入れ、会話の流速を上げたい。意外が感じられる「合いの手」として、Really. For real.「本当に」。Will I never.「そうなの」。Never.「まさか」。Yeah. 承認が感じられる「合いの手」として、Right.  Ok,  Ah ha「うんうん」。Sure.  Sure thing.「確かに」。Oh I see. 更に話を促す「合いの手」として、And.  And then.  Go on.  What then.  Then what.  Go ahead.  That sounds interesting.

 次は相槌を打つ。

They were talking about pyramids.  Were they? 「彼らはピラミッドについて話してた」「そうなの」。この相槌表現は最初の話者の主語と助動詞要素またはbe動詞を使って軽く仕上げるのがコツ。

I can drive you home. Oh can you? That would be nice.

Ben and Hiromi broke up. Oh did they? That would be sad,

I’ve beet to Hawaii. Oh have you? I can’t believe it.

Kash likes binge-watch horror movie. Oh does she? That would be scary. このような調子で仕上げる。

 次は引いて押す。会話で引いて押す呼吸は重要技術。

Yes , but. ネイティブはこの流れを頻繁に使う。だからワンパターンにならないようこれ以外の使い方も覚えたい。That’s true, but.  Right ,but.  Exactly, but.  Very true, but.「まさにそうです」と少し洗練された言い方。That may be true, but Bill likes him. [may][but]のコンビ。「~かもしれないが、~だ」は日本語にもよく使われる。That’s interesting ,but. That’s a nice thought , but.  That would be nice , but. 相手の考え方をほめるのも好印象。I can understand how you feel , but he is young at heart. 相手の気持ちを理解できると伝えてからの流れは好結果が期待できる。[young at heart]は「気が若い」。

 「引いて押す」は議論にも有効なテックニック。

I agree with you up to a point. But I’ve written several books on the topics at Atlantic.議論の中で相手の意見にある程度同意を示しながら話を進めるのは、議論を有利な結果に導きやすい。[up to a point]はある程度のレベルまでを意味している。You are right up to a point.今回のタイトル文。「一理ある」と意訳出来る。You have a point , but.  I can see your point, but, I see you’re a point, but.[point]は「論点・主張」。 I see what you are saying, but.  I see what you mean, but.  I get where you are coming from, but. 「あなたはどこから来たのか」が相手の立場への配慮が感じられる。

 最後に比較級を少し。

He is no where near as good as I am. 「彼は僕には遠く及ばない」[as~as]を使った比較表現。[as~as]の前に[almost]などの副詞を置いてレベルを指定することは頻繁にある。また[I am]の後ろに[good]が隠れていることも意識できなければならない。

It‘s one of the most exciting movie I’ve ever seen, 最上級文だが、一番だと伝えたいときは、「どの範囲で」と付け加えないと正しく相手に伝わらない。様々な範囲指定を身に着け、表現の世界を広げたい。

 

四方山話編

 弟と二人で面会。眠いのか、声をかけても反応が薄い。体を揺すってやっと目が覚めた感じ。声を殆ど出さないのは前回と同じ。私の名前を尋ねると弟の名前を。名前を間違えられたのは初めて。認知症の進行を感じる。帰りに翌週の予約をしようと思ったら一杯。翌々週となった。先日富山から帰省した従妹が面会を申し出ても面会できなかったらしい。早めの予約が必要のようだ。