会話は表現。表現を覚えることは何よりも大切。特に相手の真意を確かめる表現を繰り返していれば、理解を重んじる姿勢が同時に身についていく。What does that mean ?  What did you say ?  What do you want to say ? 積極的に使っていきたい。

 さて今回から感情を操作する表現を学んでいく。先ずは相手を励ます表現から。

Cheer up. [up]は日本語の「上へ」同様気持ちを高揚させる効果がある。Brighten up. [bright]には様々な意味がある(東京友人の会社名もブライト。様々な意味を持つから名付けたそうだ)が「明るくする」から。Take it easy.「イーグルスの曲にもある」。 Just relax.「落ち着いて」。

相手を鼓舞する表現として、Be strong.「気を強く持て」 Be brave.「勇気を出して」 Don’t give up.「あきらめるな」 Come on. 文脈によっては様々な意味を運ぶが「頑張れ」「しっかりしろ」。

ネガティブ思考に陥らないよう諭す表現として、Don’t worry. Don’t lose heart [hope]. Don’t get discouraged, Don’t let it get to you.「気にすることじゃない」。

Don‘t be so hard on yourself. One bad grade isn’t going to ruin your future.圧力の[on]が光る表現。自分自身にグリグリット食い込む感じ。 [ruin]は本来素晴らしいものが「台無し」になるときに使う。

 困難にもめげず励ます表現として、Hang in there. [hang]「ぶら下がる」が、Stick with it. [stick]「くっつく」がStay the course.[stay]「留まる」がKeep at it. [at]「地点を保つ」がそれぞれ困難とその克服を表している。Give you all you’ve got. 「授与型」を使った表現。「全力で乗り切れ」。

Hang in there. You’ll get the hang of new job in no time.「頑張れ、君ならすぐに新しい仕事のコツをつかめるよ。」

Stick with it. No one learns foreign language over night. [No one]と[over night]のコンビは「一夜では無理」を表現できる。

Keep at it. If you want to be successful , then you have to keep trying. 「条件」から「帰結」の流れを[if]から[then]の流れで表現している。

We are all rooting for you. [all]の位置に注目。[rooting for]で応援の気持ちを示している。

 次は状況が悲観的ではないという励まし方。

I’m sure everything will [be OK.] [work out.] 楽観的な見込みを述べて、相手を安心させている。It’s OK.  It will be.  You will be fine. [all right.] 大丈夫だという趣旨の発言。

Tomorrow is another day. 今回のタイトル文。心機一転、明日はまた新しい日。It won’t be long.「この状況は長くは続かない。」「雨にぬれても」でもお馴染みのフレーズ。It’s not the end of the world.「世界の終りの訳じゃない」日本語でも同じ言い方をする。You’ll get through this. 困難な状況もいつかは終わるという意味。

 最後は「あなたには資質がある」と励ます表現。

I know you can do it. お馴染みのフレーズだが、[I know]を加えることで、全幅の信頼を寄せ、さらに暖かい表現になっている。

I know you’ll do us all proud.「あなたは皆の誇り」 You’ve got what it takes.「あなたは必要なものを持っている」 You will made [born] for this.「あなたはこのために生まれてきた」 

You are perfect for this. 直面する難局を打破する能力を持ち合わせているという励まし表現。 I see how hard you’ve been practicing, 「あなたがどんなに練習してきたかを知っている」 If anyone deserves to win, it’s you. 「もし勝つ価値があるとしたら、それはあなた」

 少し文法的なことに触れる。感嘆文には[What]で始まる形と[How]で始まるものがある。前者は名詞を、後者は形容詞・副詞を対象に使い分けるが、いずれも主語・述語の前に置かれる。これは一般的な主語・述語の前という目立つ位置に感情の焦点を置くところに感動が宿るからだ。つまり英語の通常語順から離れ、倒置が行われていることになる。中学英語でこの倒置を意識しなくてはならないのは、疑問文と感嘆文。この二つが倒置による感情の高まりを表していると理解させたい。当然基本の語順が身についていることが前提であることは言うまでもない。

四方山話編

 隣町東川町に出来た新しい蔵元の日本酒を飲んだ。やはり米を磨くので甘いことは甘い。でも後味はすっきり。これなら料理の味も壊さないと勝手に思うのだが、日本酒通の人にはどう映るのだろう。

 母親の状況も少しづつ良くなっている様子。認知症だからあの状態でも耐えていられるのかなとも思う。今回も私と妻の名前はスラスラ出た。どんなに年を取った息子でも息子に変わりはないようだ。ありがたい話し。