長男高校の英和辞典を使って、英語の勉強を始めてから7年。もうその辞書はすっかり写真のようにボロボロとなってしまいました。そこで良い辞書はないかと物色していたら、研究社のコンパスローズにたどり着いたのです。

 英単語の意味は使う場面によって、微妙に変化するので、その一つ一つを的確に使うことは難しいです。特に多機能動詞やよく使われる単語は殊更です。

 今まで使っていた三省堂グランドセンチュリー。例えば「want」という単語を引くと最初にこの単語の本来の意味は「欠けている」と表記されています。満月が書けているようなイメージです。この「欠けている」というイメージが「~を欲する」という意味になると説明しています。私が高校生の時使っていた研究社新英和中辞典にはそのような具体的説明は見受けられません。でではコンパスローズはどうでしょう。「男の人がジグゾーパズルのピースが一枚欠けているのを見て、何とかしたい」というイラストで説明しています。すごく分かり易いです。47年前、18年前、現在と英語研究の進化が読み取れます。このコンパスローズの「語のイメージ」を監修したのが、今回のタイトル、NHK語学講座の司会、東洋学園大学教授「大西奏斗」とそのアシスタント「ポール・クリス・マクベイ」。あまりの偶然に驚いています。前年まで拝聴していた基礎英語3(投野由紀夫先生)が終了し、この番組は、当コンビに秋乃ろーざを加えて番組進行していきます。

 以前、NHK教育語学番組で大西先生を見て知ってはいましたが、当時はまだ、その凄さに気づきませんでした。でも今は違います。彼は英語教育界で異端児扱いだったのに、遂に研究社の辞書の監修者にまで上り詰めたのです。とにかく分かり易いです。私が独学で何とかたどり着いた結論をより明解にしてくれます。

You must be tired.(こういう短い文ほど、教えることは難しいです)この例文で助動詞「must」を彼はこう説明します。

「must」は高い圧力。

1つは「~しなければならない」という行動への高い圧力。

もう1つは、「~に違いない」という期待への高い圧力。

この場合は後者。

よって、「あなたはお疲れでしょう」と、

強い、相手への気遣いが感じられる表現になっています。

そして助動詞「must」は、1,2,3、の次は4という確信に満ちた「違いない」となっていると結びます。

 いかがですか。中学英語をマスターした人にとっては、最適の番組ではないかと思って勉強していこうと思ってます。

因みに、この新しい辞書は三男が私にプレゼントしてくれました。英語の辞書を息子からプレゼントされるなんて、なんて幸せ者なのでしょう。でもAEONの紹介料5千円が彼に入ったはずだから、それで買ったかな?まあいいか。