今をさかのぼること3年、2017年8月19日土曜日、それぞれ吟遊詩人と永遠の旅人を目指すわたしと妹の二人は、ちょっと贅沢をして南回りでなくソウル経由でウィーンを目指す旅に出ました。
旅の心強い味方「地球の歩き方(を勝手に分冊化したもの)」とその別冊みたいなウィーンの小路に特化した本。
特に右はとても気に入って大事にしている本です。
出国手続きも済み、搭乗です。
わたしはエスカレーターに乗れないのでいつも一人でエレベーターで移動しています。
基本立ち入り禁止になっているので許可を得ての使用です。
ほとんどの空港でエレベーターは使用できますが、今まで一度だけエスカレーターしかない空港を経験したことがあります。
タイだったか……。
事情を説明したらパイロット用の出国ゲートから出してもらえましたが、飛行機に乗れないのではないかととても焦ったのを憶えています。
だいたいソウルまでの便は建物直結で乗れます。
これ以外はほとんど飛行機までバス移動。
バスも好きですが天候に左右されない直結が楽かなぁ……。
軽食が出ました。
あっという間に仁川空港です。
今回乗り換えの待ち時間もほとんどなく、まるで直行便の気分です。
年々ゴージャスになっていく仁川空港。
金浦空港がちょっとだけ懐かしい……。
この変化こそが韓国経済の成長の度合いを示しているのでしょうね。
というか、乗り換えの時間が短くて免税店を冷やかす暇もなく嬉しい悲鳴です。
お水、嬉しい。
済州島のお水だそうです。
大韓航空のお料理は美容に良さそう。
色鮮やかでおいしいです。
クルーさんたちも美男美女でとても上品。
ウィーンに入国しましたら、すぐツーリストインフォメーションがあったので、ヴィエナパスを買っておくことにしました。
明朝旧市街のインフォで買おうと思っていたんですがこちらの方が行列も短いかと。
ハイシーズンだと購入の列が長いと聞いていたので一安心。
パスの裏面に使用期間を自分で記入するようになっています。
わたしたちは三日間有効のものにしました。
これ、首から下げていたらいかにも旅行者然としてスリに目を付けられやすいかと思ったんですが。
なんだか老若男女問わずみなさん喜んでさげています。
面倒なのでわたしたちもずっと下げっぱなしになっていました。
アジア人なのでどうしても目立ってしまいますし今更です。
右も左も観光地だらけのウィーンはまるで街自体がひとつのテーマパークといった感じで、ときめきすぎないよう自分を抑えるのが大変。
さて、空港からはリムジンバスで移動です。
もちろん列車移動もできますが、わたしはバスが好きです。
帰りは遅延の恐れの少ない列車が安心ですが、行きは窓外の風景を見ながら街に入るのがロマンティックですから。
所要40分、ホテル最寄り駅のウィーン西駅でバスを降ります。
地下鉄、トラムも利用しやすいし、近郊の都市へのアクセスもいいです。
トラムも数本の路線が交わります。
近代的な西駅。
西駅にはおいしいパン屋さん、素敵な雑貨店などが入っていて、遅くまで開いているので手ごろなお土産を買うのに便利。
ホテルまで徒歩で向かいます。
夕方なので8月とは思えない寒さです。
薄手のカーディガンでは耐えられないくらいで、初冬の感じ。
さて、今回はイビスに宿泊です。
荷物を置いて観光に出かけます。
チェーンホテルなので個性はないかもしれませんが安心感と安定感があります。
静かで落ち着きます。
西駅から地下鉄で旧市街に向かいます。
乗り放題なのは明日からなので一回分のチケットを購入です。
まずは旧市街のど真ん中で降りてみましょう。
シュテファンスプラッツ駅から出ると……。
文字通り眼前に大聖堂が。
息をのむほどに感動です。
ウィーンの象徴シュテファン寺院。
シュテファン広場はひとでいっぱい。
コンサートチケットを売っているひともたくさんいます。
あの、モーツァルトのコスプレをしているひとたちもそうです。
とりあえずこちらを購入。
音楽館で行われるサロンコンサートです。
ウィーンでクラシック鑑賞なんて素敵ですよね。
素晴らしい大聖堂。
オペラ座まで歩いてもそう時間はかかりません。
素敵な大通りですからあっという間に感じます。
オペラ座でも観光客向けのコスプレコンサートが行われています。
オペラ座のお向かいにあるホテル・ザッハーに来ました。
ザッハートルテ発祥の地。
本家のお味を堪能します。
素敵なマーク。
喫茶室、とても素敵です。
美術館みたい。
こんな素敵な空間で写真を撮っていいものか躊躇いましたが、みなさん撮っていらっしゃるし、お店の方も、一生の思い出にどうぞ、という感じの温かい目で見ていらっしゃるので少し撮ってみました。
ウィーンの新聞をミニチュア化したデザインというメニュー。
窓の外にはオペラ座。
なんて贅沢なひとときなのでしょう。
初日からときめきすぎて大変です。
事前学習で頼むものは決めてきています。
アインシュペナーという、いわゆるウィンナコーヒーです。
憧れのザッハートルテ
これを食べに来ました。
山盛りの生クリームは甘くなく、意外にあっさりとしていてケーキによく合います。
グーゲルフプフ マリー・アントワネットの大好物として有名。
フランス語ではクグロフ。
今日の夕飯はこれで十分です。
大満足の一日目となりました。