昨年秋のニュースですが、文部科学省が結果を公表した2016年度の問題行動・不登校調査で、小学校でのいじめの認知件数だけでなく、暴力行為件数が過去最多となったそうです。
子供達の暴力が以前にくらべ、低年齢化が進んでいるということです。
学校現場からは感情を抑える力やコミュニケーション能力が低下し、児童同士のトラブルが急増していると指摘する声が上がっているとのこと。
コミュニケーション能力の低下は、様々な要因があるとは思うんですが、その一つとして、環境があると思います。
私たち大人と今の子供達の環境の大きな違いといえば、やはりインター年と環境の普及。オンラインでの交流、買い物も言葉で伝えなくてもポチッとすれば好きなものが手に入る時代。
それだけではなく、ご近所づきあいがなくなっていることや、誘拐の危険を避けるために、学校では通学路で会う人にも挨拶をしないようにという指導があるなど、昔に比べ、人と人がダイレクトにつながる機会が少なくなっているとおもいます。
さらに両親共働きなど家族と一緒に過ごす時間がなかなか取れず、家庭内での会話も少なくなっていることもコミュニケーション能力を低下させる要因の一つのように感じます。
この環境になってしまったのが悪いというわけではありません。私たちはインターネットによって恩恵をたくさん受けていますし、家庭のあり方が時代とともに変わるのはごく当たり前のこと。
でも、もしこれらの環境の変化により、子ども達のコミュニケーション能力が低下し、トラブルが起こっているんだとしたら、今できることはなんでしょうか。
子ども達が、感情を伝えるコミュニケーション能力が低いとしたら、その感情の伝え方をまず教えたらいいと思います。
湧き上がる感情に、どうしていいかわからず、どう伝えていいかもわからず、それでも感情はどんどん湧き上がって、それをどうすればいいのかわからないから、一番手っ取り早く手や足が出てしまうんです。
もし、手っ取り早いのが、言葉で伝えることだったら、暴力に頼る必要はないはずです。
ですから、手っ取り早いやり方として、言葉があるよ！とまず知ってもらえたらいいなと思うのです。
それを大人達が子ども達に、ぜひ教えてください！
昔はコミュニケーションを取れて良かった・・などとアホなことを言っていないで、大人が子ども達のためにできることをやりましょう！
子ども達が怒りを抑えられなくて、その怒りを自分より弱きものに怒りが向かないように、ちゃんと怒りを手放せるプロセスを知ってもらいたい！
そのために、大人の皆さんにご協力が必要です。
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