作用点 その2 『作用点はプッシュ!プッシュ!』 | 合気・スピリチュアル研究会

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岡本眞先生の合気を通じ、霊感(インスピレーション)を授かったオッサン達の備忘録

さて、第1回の『ボディマッピング』にて自身の身体の様々な箇所を意識することが出来るようになったでしょうか?
これができないと、算数でいうと足し算のようなものですから、途中で先に進めなくなります。少しの時間でも結構ですので、信号を待つ時間、電車の中、布団の中など、少しのスキマ時間を活用して、意識できるようになって下さい。.
具体的な「作用点」の作り方ですが、相手に手のひらをこちらに向けてもらい、手のひらに人差し指にて接触する。そしてPUSH!PUSH!(コニタン風に!)
作用点を作る(取る)順番としては
①手首
②肘
③肩
④首の付根又は背骨
⑤胸骨柄(胸椎)
⑥腰(仙骨)
*相手をだらしなく崩したいときは、ひざやアキレス腱まで
 
⑥の腰(仙骨)から先は非常に難しいので、初伝としては⑤の胸骨柄まで作用点を作る練習をします。
簡単に言うと、作用点を作りたい箇所を人差し指で押し続ける!のみです。
最初のコツとしては手首を押した圧力を、一旦、抜くことなく圧力を掛けながらどんどんと遠い個所へ押し続けてゆくということ。
本当は、手首を押すと次第に肘から肩に掛けて相手はジワーっと緊張してくるため、相手の手首の緊張を作るだけでも、肩までは自動的に取れてしまうのですが、これでは時間が掛かり、武術ではありません。ただし、相手の掛かり方を確認するため、このような確認は必要であると思います。
また慣れてくると、一旦、圧力を外しても、相手に緊張は残っているため、数秒内に次々と取り続けていってもよいでしょう。
合気道家の方々には耳慣れない言葉かもしれませんが、大東流などでは、この「作用点」を作ることを、『取る』という方が多いと思います。この作用点、すなわち「緊張」を相手の身体の中に作り出すことが出来れば、相手に与える力が無駄なく相手に伝わり、簡単に崩すことが出来ます。イメージで言うと作用点の取れていない場合は、相手をスポンジの筒か何かで、一生懸命押しているようなもの!こちらがいくらマッチョでも相手に力が伝わりません。しかし、作用点が取れていれば、木製や鉄製の棒で相手を押しているようなもので、力を余すことなく相手に伝えることができるのです。また伝えたい箇所にです!
如何ですか?
ちょっと目からウロコではないですか?
合気道家の皆さんの一番もったいないのが、この作用点を求めず、力を出しているところでしょうか?
この作用点が作れれば、あなたの技は相手に数倍の威力で効くでしょうし、また数分の一の力感で相手を崩すこととなるでしょう!