作用点 その1 『ボディマッピング』 | 合気・スピリチュアル研究会

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岡本眞先生の合気を通じ、霊感(インスピレーション)を授かったオッサン達の備忘録

手掌腱膜の動画の際、『作用点』の有無で技の掛かりかたが全く違ってくるということを理解して頂いたと思います。
練習方法としては相手がいないとナカナカ難しいのですが、一人稽古できる方法があります。
それは『ボディマッピング』トレーニングです。
『ボディマッピング』とは国立整体院ボディデザインという整体院の川代先生が提唱されているテクニックで、「体を部分的に意識する」ためのトレーニング方法です。川代先生はニューヨークなどで活躍された経歴を持つ元プロのバレエダンサーで、私は数年前に、自身の身体の軸を意識したいという理由で、川代先生の元へ伺い、バレエダンサーとしての身体の使い方の基本を様々に教えて頂きました。
『ボディマッピング』は、バレエダンサーが美しい動きを表現するため、指先、つま先まで神経を行き届かせるためのトレーニングとも言えると思います。
詳細はHPを見て頂きたいのですが、合気柔術に応用するとすれば、
①手の平の内側を意識する
②手首を意識する
③肘の外側を意識する
④肩を意識する
以上の①~④をテンポよく順に、また慣れてきたら順序を逆に意識してゆく。また一連の操作を両肘~両肩へ、大腿骨~膝~足首などを練習する。応用としては右手の手のひらの内側、左手の手の平の甲側を同時に意識するなど、2カ所から3カ所、それ以上を同時に意識できるようにしてゆく。
これらはまるで站椿功、立禅で身体を練るのと変わらないものでしょう。
この意識(ボディマッピング)ができるようになれば、
①相手に手を取ってもらう
②相手と接触している手首の外側及び手の甲側を意識し、わざと緊張させる。すると相手も同じ箇所が緊張し始める。
③以上が確認できれば、この緊張を一気に、完全に抜く。
これが難しい!余計な動きが発生しがちなのです。ゆえに『ボディマッピング』を使い、一気にその意識(緊張)を手首や手の甲の外側から内側へと変更する。
④これで相手はこちらに「合気」し、空気を掴まされたように崩れてしまいます。
以上の技術は、元養神館の井上強一師の『抜き』の技術に通じるものです。井上師の手を見ても「抜き」と言いながら手の平の張りはそのままであり、力を抜いているようには見えませんよね!
この『ボディマッピング』が十分に習得できれば、相手の肩を取りたければ、自分の肩を意識すれば、相手は「合気」し、肩が緊張してきます。本来、相手に作用点を作るための一人稽古は難しいものですが、この川代先生の『ボティマッピング』を使えば、恐ろしいほどの効果があるでしょう!