あーるのブログ -5ページ目

あーるのブログ

欧州サッカーを中心につらつらとサッカーのことを書きます。

ついにこのチームが登場した。ここ数十年間の最高傑作。
ペップバルセロナの時代の幕開けである。
ロナウジーニョ中心のサッカーから脱却し、カンテラ出身の選手を重用する究極のポゼッションサッカーにグアルディオラは舵を切る。

LWGアンリCFエトーRWGメッシOMFシャビイニエスタDMFブスケツLSBアビダルCBピケプジョルRSBダニエル・アウベスGKバルデス。
いわゆるアンカーを置く4-3-3のフォーメーションは真新しいものではなかったが、グアルディオラの手腕の評価すべき点は、徹底的なポゼッションと、ハイプレッシャーを実践した点にある。
フィード力に優れたCBとGKから丁寧にパスを繋ぎ、シャビとイニエスタが敢えて相手のディフェンスの三角形の真ん中にポジションを取ることで、相手を引き付けながらパスを回していく。中央、中央でパスを回されると、開いてくるのはサイドのスペースである。ダニエル・アウベスとメッシの織りなす右サイドからの攻撃は破壊力抜群で相手を寄せ付けなかった。
一度ボールを取られると、前線の選手は素早い切り替えで相手のボールホルダーに密集し、高い位置でボールを取り切る。そこから後ろにボールを戻し、ポゼッションを開始するのである。この前線からのハイプレスは昨年のCLファイナリストであるドルトムント&バイエルンのチーム戦術の基礎になっただろう。
http://www.youtube.com/watch?v=3oAV_YKEqhw

国内リーグは追いすがる王者レアル・マドリーを突き放し、勝ち点差9をつけて圧巻の優勝。中でもサンチャゴベルナベウで行われたクラシコでは永遠のライバルチームを6-2で圧倒。パスを回し狂って、DFを完全に崩しきった。
http://www.youtube.com/watch?v=Q93lxR7oC6o

CLの決勝で、この愛すべきチームはさらなる進化を見せる。
メッシをCFに起用し、エトーをRWGに配置。この誰もが予想しなかったフォーメーション変更には明確な意図があった。両ウイングがサイド奥に張って相手DFを広げて、CFであるはずのメッシは中盤まで落ちて、試合の組み立てに参加する。メッシイニエスタシャビという足元の技術の高い3選手でポゼッションを高める。たまらなくなった相手CBが釣り出てきたスペースを崩しに利用する。
グアルディオラの用意した完璧なゲームプランに名将ファーガソン監督も為す術がなかった。これまでに、ここまでCL決勝で相手チームを圧倒したチームがあっただろうか。それほどまでにこのシーズンのバルセロナは突出していたのである。
皮肉にもこの試合の後クリスティアーノロナウドはレアル・マドリーに移籍を決意。
今でも続くメッシとロナウドの戦いの火蓋もここで落とされたのである。
http://www.youtube.com/watch?v=tPZHVgWixog