「オクトの樹」

2012年5月4日13時~

あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
 
青二プロダクションの佐藤朱さん出演のミュージカル。
GWの上演ということで当初観劇はあきらめていましたが、
運よく4日が休みになったので、いってまいりました。
 
内容については公式HP をご参照いただくとして、
私個人の感想を。
 
ストーリーはファンタジーで、
子供にも分かりやすい内容だな、と感じました。
 
ナナツヤノミコトとタマユラヒメは、それぞれ3人が
少年期・青年期・成人期を演じるので、
すりあわせとか大変なのかなと思いましたが、
さほど違和感なく観ることができました。
 
佐藤朱さんの歌を生で聴くのは久方ぶりでしたが、
前よりさらに上手くなってますねぇ。
佐藤さんの歌声は、スゥーッと伸びるので、
聴いていて心地よい。
ミュージカルなので何人もの方が歌いましたが、
私は佐藤さんの歌が一番良かったと感じました。
 
演技も、特に歌の後、伝令が来て、
戦になるかもしれないというシーンで、
皆一様に不安げな表情をするのですが、
その時の佐藤さんの表情がとても良かった。
ヒメの不安な気持ちが、ずんと伝わってきました。
 
全体を通して、佐藤さんは
とても好演だったと思います。
 
終演後、ご挨拶した時に、
「もうミュージカルは・・・」
なんておっしゃてましたが、
いえいえ、歌上手いんですから、
機会があれば、是非また。
 
 
 
一方、最初から最後までとても気になったのは
PA(音響)。
 
まず、冒頭いきなり、
BGMとセリフのバランスが悪く、
セリフがほとんど聞き取れない。
誰かが誰かに刺されてましたが、
いったい何があったの?という感じで、
物語の世界観に入ろうとするところで
水を差されました。
 
以降も、BGMとセリフのバランスの悪さが散見され、
セリフが聞き取りずらい状態は続き・・・
 
また、歌はヘッドセットで拾ってPAを通してましたが、
セリフは、PAを通す人と、直に生声で客席に届ける人が混在し、
その差も違和感を感じる原因になったのでは?
(ヘッドセット無しの方は後者にせざるを得ませんが、
付けている方でも、前者と後者に分かれていました。)
 
これが帝劇みたいな大きな箱ならば、
全員ヘッドセットで拾ってPAを通すことになると思いますが、
今回の箱(収容人員301人)くらいだと生でも届くので、
その辺りをどうするか、
全員一律にする(ヘッドセットを通すか、生声にするか)のが
無難だと思うのですが、
今回の場合、役者さんによって異なっていたので、
PA側でかなり細かい調整が必要なはず。
その調整がうまくいっていなかったのが、非常に残念です。
 
ミュージカルを名乗る以上、音響には特に気を配っていただきたかった。
 
 
 
音響を中心に、全般に練りこみが足りないなぁ、
という印象はぬぐえませんでした。
いい役者さんが揃っていただけに、
もう少し時間をかければ、
もっといい舞台ができたのではないかと感じました。