「いろんな選択に決断は必要ですが、家ほど大きな決断をしなくてはならない買い物はないですよね。」
住宅専門コンサルタントのアールこと吉川浩一です。

ここ2回住宅の5W1Hについて書いてますが、
念のため5W1Hとは

Who(誰が)
What(何を)
When(いつ)
Where(どこで)
Why(なぜ)
How(どのようにして)


前回2つ目の『What』について書いたんですが。

年間たくさんの家を買いたい方の個別相談をしてお客様からの質問で多いのは

◆新築と中古とどちらがいいでしょうか?
◆一戸建てとマンションではどちらがいいでしょうか?

◆持家と賃貸では、どちらがいいでしょう?

ということで、新築と中古のお話を書きました。
「えっ?一戸建とマンションは???」と…。
そうですよねぇ。失礼しました!

では今日は先日の続き

 家づくりの『What』の2回目

◆一戸建てとマンションどちらがいいか?
□資産価値編




これは好みや価値観もあるので、前回の新築か中古か?のように、絶対にこっちとは言いにくいのですが・・・

こんなデータがあります

これは首都圏の中古住宅と中古マンションの築後年数による資産価値の目減り度合いの調査結果です。

 

 当然のことですが、古く成るほど取引価格は下がります。これがバブル期までは、地価が上昇していたので、築年数が古くても、建てた時より高値で売れるなんてことがあったんですが、
今ではもう地価は特殊な地域以外では上がらないので、分譲価格の大半を建物価格が占めるマンションの場合、中古になると急激に資産価値が下がります。


□例えば4000万円のマンションを頭金200万円、住宅ローン3800万円で購入した場合

10年後には、その価値はおおよそ3300万円。
その時点での住宅ローンの残高は約2850万円になります。
マンションを売却して仲介手数料約100万円、戸建てに住み替えようとすると、差額の350万を頭金にして、新規の住宅ローンが必要になります。
ご主人の年齢はマンション購入時より10歳以上っていますので、よほど年収が上がっていなければ、マンション購入時より高額な住宅ローンを組むことは難しいでしょう。


ですから、マンションを購入するのであれば
 
1.そこに生涯住むつもりで購入する
2.戸建てと同じく長期優良マンションを選ぶ
(将来の間取り変更やメンテナンスがしやすい)
そういったことも考慮に入れて慎重に選びましょう。

ここまではマンションについて書いてきましたが、では戸建では?


建物については、築年とともに価値が下がっていくのは同じですが、マンションのグラフと見比べてもらえば、すぐわかるように、価格の下落はとても緩やかです。
マンションとの違いは、建物だけではなく土地があるということ。昔のように地価が上がって、資産価値が高くなる時代ではありませんが、土地の価値は何年経っても変わらずあります。

将来の資産価値を重視するのであれば、マンションより戸建ですね。

では、次回は「生活」の観点から、マンションと戸建、どちらがいいか?
考えてみましょうね。
              ・・・R^0^R

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エルアールコンサルティング株式会社
CFP
吉川浩一


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