ここのところ国内問題としても急浮上してきた?(少し不適切な表現かもしれません)、新型肺炎(COVID-19)に関わる件につきまして、ツイッターでも少し触れたのですが、まとめきれないので現時点で感じている事をできるだけまとめておこうかと思います。

私は医療従事者でも、教育従事者でもないのでそこらあたりの事情は疎いのですがあくまで雑感です。
関連しそうな業務上の経験も工場の各種マネジメントシステム構築などには従事していたくらいです。
ただ、多くの情報が錯綜し、日々状況が変わっていく状況で自分がどう感じていたのか、あとで自分自身でもわかるようにと、ふと今感じていることを整理してみようと思ったのです。
 
 
1.投稿時点(2月29日)のあたりの状況
 
 (1)厚労省発表症例(2月28日発表
   国内患者 208例 (前日 +17例)
   無症状病原体保有者 22例
   データをグラフ化したサイト
    東洋経済オンライン
 
 (2)その他動き
         (以下対策本部)第1回会合
   2月25日 感染対策基本方針決定
      (対策本部第15回会合)
   2月27日 報道で政府の公立小中高の
       一斉休業要請が報じられる
   2月28日 文科省で上記に関する通知
   2月28日 北海道が緊急事態宣言
        ※非常事態宣言でない
    
 (2)世間の雰囲気(私感)
        〜2月26日 PCR検査実施体制の是非の議論
        2月27日〜学校一斉休業の是非の議論
        2月28日〜紙製品(トイレットペーパー)
          とか不足デマの流布
        2月28日〜学校一斉休業の地方
       判断委任の是非
 
2.雑感
 既にツイッターにも投稿した内容も含めて
 整理しておこうと思います。
 私の雑感なので、世間一般としては特に
 真新しい視点ではないかもしれません。
 
 (1)報道/SNSで流れる情報に関して
  一番感じたのはマスメディア(俗な言方
  かもしれないですがオールドメディアと
  いってもいい)はと限られていた紙面や
  放送枠などの制約からの情報量の限界が
  あるというのは、もともいわれていたこと
  ですが、ツイッターなどのSNSやネット
  ニュースといった情報源に関しても
  別の意味でも限界があることを感じました。
 
  それは結局情報を受け取る側のキャパシティ
  の制約です。つまり、どんだけたくさんの
  情報であふれていても個人でピックアップで
  きる情報は制限されてしまっているという
  ことです。
 
  もともとネットメディアは質面で幅があり、
  特にSNSはフォローフォロワー関係から
  得られる情報が偏よる傾向にあったりする
  中でかなりのスピードで情報が流れ込んで
  来るのでもはや追いつけないと感じて
  ます、、
 
  こういう状況で改めて思うのは改めて
  オールドメディアの価値を見直す必要性
  です。
  もともと気づきあげられた取材力や専門家と
  のチャネルなどのポテンシャルを持っている
  ことは、社会としては大きな財産だと
  思います。
  なのでこのような時こそマスメディア組織
  の社会的責任が発揮されるときだと思い
  ます。(現状の印象は正直残念の一言です)

  一連の報道を見ていると政府もマスメディア
  (オールドメディア)もリスクコミュニ
  ケーションに関しては少し、お互い歩み寄ら
  ないといけない部分があるとも感じます。
  もちろん権力の監視機構としての
  マスメディアとしての独立性の担保は
  大前提でしょうが、、、
 
 (2)立小中高の一斉休業要請の対応に関して
   これら一連の報道や議論に関して表題の
   一斉臨時休業が一人歩きして情報伝達
   されて全国一律での休業という雰囲気が
   伝わってしまった感じを受けます。
 
   25日の基本方針でも感染拡大防止策
   「ア)現行」に続く「イ)今後」として
   「学校等における感染対策の方針の提示
   及び学校 等の臨時休業等の適切な実施に
   関して都道府県等 から設置者等に要請
   する。」
   と言及しており、報道後、出された
   文科省の通知でも
   「臨時休業の期間や形態については,
   地域や学校の実情を踏まえ,各学校の
   設置者に おいて判断いただくことを
   妨げるものではありません。」
   とのことで基本方針とのブレては
   なかったわけなので、、、
 
   ただ、それだからといってこの判断が
   正しいかというのはまた別問題で、、、
   混乱を招いたのは事実でしょうし、意思
   決定のプロセスとして合理的な理由で
   「ア)現行」に続く「イ)今後」のフェーズ
   に移ったのかどうかはいまいち明らかに
   なってないので、なんらかの説明は必要
   でしょうし、リスクコミュニケーションの
   教訓としても事後検証案件だとは
   思います。。
 
   事実、新規の患者数が26日には10を
   下回っていたのがになっていたのが27日
   にかけて20を超える水準へ増えた
   ことへの対応とも思えなくもないでが、、
   あらかじめ決めていた対応だったのか、
   場当たり的に決まってしまったのか
   とか色々情報が錯綜していて判断が
   難しいところです。
 
   ただ思うのは、少なくとも現場レベルの
   混乱しているただなかにいる方々がそれ
   を伝える情報発信をすることは特に問題
   はないと思うのですが、、
   政府と協働してその混乱を収める責任が
   ある一部自治体の指導的立場の方々が
   長々と批判的情報発信をしているのは
   いかがかとは感じています。
   あくまで一部で、一言二言程度の苦言
   くらいならまぁ、、とは思うのですが。