書籍紹介するぞって意気がって宣言してから2ヶ月近くたちますが、、まだ紹介件数1件という寂しい状態です。

 
読書は好きなんですが最近は車通勤に変わったり、他の趣味に勤しむ時間が増えたりで、読書量減っています。(もともと読む速度は早いわけではないんですが。)
 
仕方がないのでかつて読んできた本達も紹介することにします。できれば、再読してでも読みたてほやほやの本を紹介しようかとおもってたんですが、、、もともと書評とかそういう趣旨で書こうなんてつもりはなかったので方針少しあらためました。
かつて読んで気に入った本、その中でも特におそらくは世に余り知られてないだろう本達をすこし最近の話題や自分自身のエピソードなどを交えて紹介していこうと思います。(そういった事情のため内容の紹介自体は薄くなるのは勘弁してください。)
 
今回はそのかつて読んだ本シリーズの一冊目でどれにしようか迷いましたが表題の本にしました。
 
さて、紹介の前に私自身の話を、すると来年度(令和2年度)春季の情報処理安全確保支援士(SCと言われるみたいです)の試験の申し込みをしました。
少し前までは情報処理技術者試験の1つであるセキュリティスペシャリストだったものが法改正とともに独立したものです。
 
私は高等専門学校(いわゆる高専)の電子情報分野の学科出身でその頃は情報分野を主に学んでました。そのため当時、情報処理技術者試験も当時第二種情報処理技術者(現在の基本情報処理技術者FEに相当)を取得しました。
 
あれから大学に入り、就職してかれこれ20年以上経ったのですが、ITだびIoTだの言われる時代になりましたが、当時とは違い段違いに情報セキュリティー技術に関わる能力が情報処理技術者に求められるようになっています。(応用情報処理技術者試験ではセキュリティ分野だけは必須科目になってたりします。)
20年ちょっと前はセキュリティのセの字もなかったん(わけではない!!)ですが今や時代は変わりました。なので少し私も情報セキュリティ(これは誤解されがちですがこの用語には結構広い意味が含まれてます。気になる方は試しに”情報セキュリティ”、”CIA”で検索してみてください。)分野の技術強化を目指そうと試験に申し込んだ次第なのです。
 
前置きが長くなりましたが今回紹介する書籍は大学時代にたまたま本屋で気になって出会った本ですが、かなりのめりこみました。
この本では古典的な暗号であるカエサル暗号から第二次大戦期のドイツがつかっていたエニグマ暗号やこれ無くしては現代の電子商取引などが成立しないと言える、公開鍵暗号技術(本書ではRSA暗号を解説)まで暗号技術の発展の歴史と、さらにそれらを解読するため技術の進展(これはエニグマ暗号のあたりまで)が描かれています。
特にエニグマ暗号の解読におけるアラン・チューリングを始めとした英国のブレッチレー・パーク面々の解読の記述はドラマとしても面白いものがあります。
 
ただわたしがこの書籍が気に入った一番の理由は、暗号技術やその解読技術自体が一般向けとしてのレベルを上手に保ちつつも具体的に説明されているところでした。いいかえると無理にわかりやすくしようとして、逆に読者に雲を掴むような感覚を与えるようなことに陥ってないっていうところです。
解読法の説明ととも読者への暗号文での挑戦などもあって、新感線のなかで紙とペンを使ってカリカリやっていたのを思い出します。
 
しかし、翻訳されておりアメリカのこういった一般向けの科学書籍は質が高いとつくづく感じます。(だから翻訳されているだけかもしれませんが。)
 
ともかく、初めて読んでいた当時の私はこの本の中身に興味を持っただけで特に情報セキュリティなどを考えてなかったわけですが、、今になって思えば公開鍵暗号や一方向関数(ハッシュ関数)現在の情報セキュリティマネジメントの技術面のイントロダクションとしてはかなりの良書だったのではと感じてます。
 
とりあえず挑戦す試験の技術面の対策の一つとしてはこの本より刺激を与えられて深掘りしたくなったところを学習していたいお思っております。
 
拙い紹介文ですが、気になった方は是非お手に取られてみることをお勧めします。