■勝汰章の著作刊行本

 「笑顔になるための246のことば」

  悲しみを乗り越える時に・・・

夫婦/恋愛/会社、仕事/子供/家族/友情、信頼/お金/病気、事故/生と死/挫折/セックス/男と女/今/

2030年までの運勢鑑定付

 http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31865654




■勝汰 章 HP http://katsuta.yu-yake.com/



■クリックして頂くと励みになります。小説ブログ ミステリー・推理小説

クリック⇒ http://novel.blogmura.com/novel_suiri/




==================================================================



「そうか・・・近くに・・・大丈夫かい?」


「うん、茂さんがいるから・・・平気よ」


「順子ちゃん、聞きたいことがあるんだけど?本当のことを話してほしいんだ」


「何ですか?」


「何でこの街に来たの?本当のことを・・・」


「叔父様から聞いたのです。この街ならお金が溜まるって・・・いずれ、お店を出したいと思っていたの、それで、お金が必要なんです。だから・・・」


「お金だけ?」


「はい、この街なら運がよければお金が溜まるって叔父様が・・・」


「理由は?」


「人が人を助けるから・・・でも意味は分かりません。一年もいたなら数千万円」


「数千万円って言ったの?」


「はい、それと、叔父様の言うとおりにしていたなら何の問題もないって・・・」


「そんな大金が入る理由は聞いてないかい?」


「人が・・・助けてくれるとしか聞いていません。それ以外の不思議なことは街のルールだから普通にしていればいいって・・・」


「それだけかい?」


「本当です。それだけです」


「分かったよ。順子のことを信じてもいいのかい?」


「信じる?どういう意味ですか?」


「いや、この街は不思議なことが多すぎるし、人が死ぬと誰かに大金が入る。しかも、街の上層部にはもっと大金が入るらしい。人が人の死によって生活しているということなんだよ。どんな死に方をしても関係した人には大金が入る。そんなことは考えられないだろう?前から思っていたことなんだけど、街には大きな会社もないということは会社からの法人税も入らない。一万人程度の住民の税金だとたがたかしれている。でも、こんになにも裕福な暮らしが出来るということはおかしくないかい?給料だって高いし・・・絶対におかしいよ」


「そう思います。私の店での給料は五十万円。でも、一日の売り上げだと、そんな給料を払うことは出来ないと思っていました。一日の売り上げが十万円だとしたら、月に二百五十万円。経費を引いても女将と美幸さんと茂さんと私の給料が出るとは思えない・・・」


「そういうことだよ。それと、あんなに大きな家を建てることも出来ない。何か他からの収入がないと無理だと思うよ。僕も、この街に来てから四千万円が入ったよ。四千万円だよ」


「本当ですか?どうして・・・」


「人が死んだからだよ。僕と関係した人が死んだから入ったんだよ。それを考えると納得するんだけど・・・生命保険としてね?」


「確か、住民登録する時に役場の人に言われたことが・・・」


「そうだよ。カードには生命保険と傷害保険を街が負担している・・・」


「街には大金が入るわ。その一部を住民に分けているということですか?」


「いや、違う。三億円なら、死んだ人の家族に入るだろう。でも、違う。僕の場合は、独身の人が死んだんだよ。それで三千万円だった。それと、別の独身の人が死んだけど、発見した人に一千万。僕と美幸に一千万ずつ・・・ということは、街の三億円という保険は残りが二億七千万円になる。それが街の収入になっているんじゃないかと?」


「独身の人ならそうだけど、家族がいる人はどうなるの?」


「そこなんだよ。そこが知りたいんだよ。何とかして知りたいと思っているけどね」


「危なくないの?」


「危ないかもしれない?今、街にどこかの調査員が来ているんだ。今朝、会ったんだけど警察から尾行されている。それと、住民カードにはチップが埋め込まれていて、その人がどこにいるのかということが分かるらしい。だから、この街では現金は禁止になったりしたんだと思う。カードを持ち歩くことがルールというのも納得できる。何かを調べる時にはカードを持たないほうが安全だよ」


「そうなの?ということは警察が住民を監視しているということなの?」


「警察だけじゃないと思う。役場も同じだ。その二つの機関がこの街を仕切っているとしか思えない。署長と街長・・・だけど、街長のことは知らない。表に出ない人のようだよ」


「茂さんは議員に立候補するって聞いたけど?」


「うん、署長からの命令のようだよ。でも、出てみたいと思う。来月らしい。議員になると何か大きなメリットがあるとも聞いたよ。ここまできたなら、徹底的に調べてみたいと思う」


「気をつけてね・・・茂さんに何かあっなら、私はどうしたらいいの?」


「大丈夫だよ。それと、美幸や女将に僕たちの関係がバレてもいけない。当分は、慎重に行動しよう。会いたい気持ちは強いけど、今はね」


「我慢するわ。でも、たまには時間を作ってね?」


「勿論だよ。それと、将来は美幸と離婚したい。一緒にいても愛情がわかない。そして、順子と一緒になりたい・・・」


「信じていいの?」


「当たり前だよ」


僕は順子を信用してもいいと思ったが夏木さんの言ったことも頭の片隅に残っていた。


その日のランチが終わり、夕方の仕込みの準備に入ろうとした時であった。










■クリックして頂くと励みになります。小説ブログ ミステリー・推理小説

クリック⇒ http://novel.blogmura.com/novel_suiri/


■無言の街 あなたも殺人者になる街? TOP

  http://ameblo.jp/a-rm/entry-10182821701.html




■勝汰章HP  http://katsuta.yu-yake.com/








■かあさんの裁縫箱と、とうさんのライター TOPより

http://blog.goo.ne.jp/a-katsuta/e/34a6bc7911df19ebd352e2cdb6fd641b