■勝汰章の著作刊行本
「笑顔になるための246のことば」
悲しみを乗り越える時に・・・
夫婦/恋愛/会社、仕事/子供/家族/友情、信頼/お金/病気、事故/生と死/挫折/セックス/男と女/今/
2030年までの運勢鑑定付
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「僕もそう思っていたのです。助役はいますが、街長とは会ったことがないのです」
「やはりそうか。それと、あんたの奥さんの母親だが、署長とは愛人関係だろう?」
「多分、そうだと思います。いつも一緒に行動していますから・・・何かの仕事を一緒にしていると聞いていますが・・・」
「そうだろうな。何をしているのかは分からないが、何かを企んでいることは分かる。それを調べたいのだが俺には無理だ。こんなに尾行されていたりすると・・・もし、俺に何かがあったなら、ここに電話してくれるかい?」
と、電話番号を書いた紙を渡された。この街ではない別の町の番号だ。
「何かあったら?」
「あぁ、殺されるということだよ。この街は人の死によって成り立っているらしい。それは、あんたも気づいていると思うが?」
「えぇ、何となく分かります。僕と関係した人が死ぬと僕のカードに大金が入るのです」
「千万単位だろう?しかし、上の人間には億単位の金が入っていると思う。相当な金が入っているはずだ。そこまでは分かっているが、そこから先を調べないと・・・」
「もしかして夏木さんは、政府かなんかの調査員?」
「それは秘密だ。とにかく、何かあったなら、俺の携帯へメールしてくれないか?この街の中だけのメールならば盗聴や傍受されることはない。俺が他の町へメールしようとしたなら宛先不明で戻ってきてしまうし、電話しても繋がらない。俺は完全にマークされている。おそらくこの街から出ることも出来ないかもしれない。その時は、あんたが頼りなんだよ。他の奴は誰も信用できないし、いたるところにスパイのような奴がいる。工務店の山内も同じだし、あんたの奥さんも・・・」
「美幸が?」
「あぁ、そうだよ。知らないふりをしていると思うが何でも知っているはずだ。女将の娘なんだからな・・・」
「でも・・・」
「間違いない。あんたが結婚したのにも策略があると思う。それと、あんたはこの街の議員として頑張って欲しいと言われなかったかい?」
「署長に・・・」
「やはり、そうか・・・前と同じだな」
「前?前にも何か?」
「一年前だ。俺の仲間が飲食店の娘・・・つまり、美幸だよ。と、結婚した。そして、行方不明になった」
「そんなバカな・・・美幸は初婚ですよ。処女でしたよ・・・」
「ハハハ・・・処女になるなんて手術すれば可能だよ。あんたは騙されているんだよ」
「・・・そんな・・・ということは僕も行方不明に?」
「可能性はある。さらに、あんたの店に新しく入った女がいるだろう。その女も、危ないかもしれない?」
「どう、危ないのですか?」
「敵か味方なのかが分からないということだ。だから、一歩間違えると・・・」
「行方不明?」
「かもしれない・・・気をつけることだ・・・もう、帰らないと怪しまれる・・・」
夏木さんは車から降りて急ぎ足で帰った。
美幸も信用できない?ましてや、順子までも・・・
僕の頭は完全に白くなっていた。誰を信用していいのか?
とにかく、順子のアパートへ向かった。ドアを叩くと出てきた。
「嬉しいわ・・・二人だけでいられるのよね?」
「午前中だけだよ。でも、早く帰ってくるかもしれないから・・・気をつけないと・・・」
「早く店に行きましょう・・・ね」
店に着き、二人だけの時間を過ごす、昨日の車の中よりはいい。
僕は順子の体をしっかりと堪能させてもらった。店の奥には個室があり、そこで着替えをしたりする。そこで二人は愛し合ったのだ。
愛する時間はまたたくまに過ぎてしまった。ランチの準備に取り掛かろうとしていた時のことだ。
電話が鳴り、それは美幸からであった。
「茂さん、告別式が終わってから店に行こうと思っていたけど無理そうなのよ。お母さんも無理よ。告別式が終わってから、親しい人だけでのお別れ会をすることになったのよ。夕方には戻れると思うけど・・・二人で大丈夫?」
「そうか・・・仕方ないな。店は何とかなると思うけど・・・」
「そう、ごめんなさい。それと、お母さんが順子さんに代わってほしいって?」
「順子ちゃん、署長さんからの伝言だけど、あなたのアパートの近くに元の彼が引っ越してくるのよ。例のホステスも・・・それで、一応話しておいたほうがいいって」
「えっ、近く?」
「隣の町内よ。偶然にでも会ったなら嫌な思いをするかもしれないからって・・・」
「そうですか?でも、もう大丈夫です。一晩寝たら、何かすっきりとしました」
「でも、女将さんが何故?」
「ここに署長さんもいるのよ。だから・・・じゃあ、お店宜しく」
順子は、女将の話を僕にした。
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