■勝汰章の著作刊行本

 「笑顔になるための246のことば」

  悲しみを乗り越える時に・・・

夫婦/恋愛/会社、仕事/子供/家族/友情、信頼/お金/病気、事故/生と死/挫折/セックス/男と女/今/

2030年までの運勢鑑定付

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■第四章 隠されたこと


美幸の友人たちはリビングに集まっていた。テーブルには豪華な料理が所狭しに並んでいた。


「あらっ、結構いい男じゃないの?」一人の女が言う。


「そうよね。俳優の誰だっけ・・・似ていない?」


「そうかなあ・・・でも、この街ではいい男の部類よね?」


「うん、私もそう思う。美幸もいい買い物をしたわね?」


と、四人の女が、やかましくまくしたてた。


「皆、何を言っているのよ・・・茂さんです。宜しくね」


「初めまして・・・」と、僕は頭を下げた。



美幸が女たちを紹介してくれている。年齢的には美幸と同じか年上のように感じた。


その女たちは口から生まれたように、色々と話している。マシンガントークというものだ。


僕は、まるで生贄にされた小動物のように静かにしているしかなかった。


「茂さん?昨夜は大変だったわね?」と、一人の女が尋ねてきた。


「えっ?」


「事故死よ・・・事故なのか何なのかは知らないけど・・・ハハハ」


「余計なことは言わないの・・・」と、美幸が口をはさんだ。


「そうか・・・まだ、早すぎるよね・・・美幸?子供は?」


「子供・・・欲しいけど・・・まだ・・・」


「まだ、何なのよ?」


「・・・」


「早く作らないと、色々と困るでしょう?百合町のあの人なんかは・・・」


「だって・・・子供が出来ない体だったでしょう。仕方ないわよ」


「だから、子供が出来るかどうかということのためにも早くやってみないといけないのよ。もし、どっちかに問題があったなら、早く何とかしないとね?」


「茂さん・・・子供が出来たことはあるの?独身だったようだけど、それは関係ないし・・・」



何という質問なのだ。僕は何と答えたならいいのだろう?


確かに、高校の時に付き合っていた女とセックスをして赤ちゃんが出来て堕胎したことがあった。


こんな場所でしかも美幸の前で言えるわけがない。


「そんなことはないです」


「そうなの?じゃあ、種無しということもあるわよね?美幸はどうなの?」


「私・・・分からないわ。でも、一度は診察してもいいかなと思っているの」


「早いほうがいいわよ。私なんかは二年も出来なくて診察したけど何もなかったわ。相性というものもあるしね。美幸?」


「うん、診察してみるわ。一年も出来なかったなら・・・」と、僕の顔を覗きこんだ。


「さっ、旦那さんの顔も見たから、これからは女だけで楽しみましょう?」


僕は用無しということになった。



美幸が、八時までに帰るから、夜は適当に何か食べていてと言う。


僕は藤村という家を出て、もう少し探検してみようという気持ちになった。


あの女の、まだ、早すぎる・・・という言葉も頭の中にひっかかっていた。


さらに、子供が出来ないということは何に困るのだろうか?


腹も空いたのでどこかの店を探すことにした。


とにかく駅前に戻り、そこから探してみようと思った。


駅前に着き、今まで歩いたことのない道を探した。


少し歩くと定食という看板を見つけた。日曜なので休みかと思っていたが暖簾が出ていた。



「すいません?」


「いらっしゃい。どこでもどうぞ・・・」と、中年の女が言う。


「とんかつ定食を・・・現金でいいですか?」


「えっ・・・カードしか駄目です。現金は禁止になっています。知らないのですか?現金のお客さんは帰ってもらいます。カードを持っていますよね?」


やはり、カードでしか支払いは出来なくなっていた。あの日、署長が言っていたことが実行されていたのだ。


「はい、カードで・・・それと、ビールはありますか?」


「あります・・・」


店内には数人の客がいたが、皆、カードで支払い店を出ていった。そして、また、何人かの客が入ってきた。


その中に、あの男がいたのだ。街の助役だ。家族連れだ。僕の結婚式に出席してくれたので覚えている。すると、助役のほうから僕に声をかけてきた。













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