■勝汰章の著作刊行本

 「笑顔になるための246のことば」

  悲しみを乗り越える時に・・・

夫婦/恋愛/会社、仕事/子供/家族/友情、信頼/お金/病気、事故/生と死/挫折/セックス/男と女/今/

2030年までの運勢鑑定付

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「いえ、募集内容を聞きたいのですが? 給料とか・・仕事時間とか?」


「えっ、何も聞いていないのですか?おかしいなぁ・・・」と、不思議そうな顔をした。


「あのぅ・・・聞いていないのですが?どういうことでしょうか?」


「そうですか?もしかしたなら最近来られたのですよね?」


「一昨日ですが・・・」


「小冊子を読んでいないのですね?」と、言う。



また、小冊子だ。この街のことは小冊子に書かれているということは知っているが、仕事についてもそうなのか?



「すいません、今日貰ったものですから読んでいないのです」


「そうでしょうね。仕方ないですね。そういうことなら説明します。時間は朝の九時から夜の八時までで、昼休みは三時間あります。休みの日は日曜日です。盆と正月は不定期です。給料は、見習い期間の一カ月は三十万円。正式採用で五十万円です。その他の委細については折々決めていくということです。あっ、それとボーナスというシステムはありませんが、年末に一回、百万円を支払います。そういうことですが、いいですか?」



何? 耳を疑った。僕の聞き間違いなのか?




何なのだ、こんな飲食店でこんなにも高給なのか?




「私の聞き間違いではないでしょうか? そんなに高い給料ですか?」


「高い? この街は、それが普通ですよ。それ以下はありません。街の条例で決められているのです。小冊子には書いてありますよ。最初は申し訳ないと思っていますが、半年後からは月に七十万円になります。ここで働いてくれませんか?二年目以降は年末の百万円も百五十万円になりますが・・・」


「私をからかっているのですか? そんなに高い給料を払えるはずはない。ましてや、この店のメニューの値段は、五百円から高くても千円ですよ。からかうのは止めて下さい」


「全ては街の決まりごとです。そう言うのなら仕方がありませんね。私のことが信用できないのなら・・・残念ですが・・・縁がなかったということで」


と、悲しそうな顔で店の奥に入っていってしまった。




僕は、こんなひどいからかわれ方をしたことはない。その店を出て小冊子に載っているということで、小冊子を開いてみた。


仕事・求人という項目のページを開いてみた。



そこには・・・




この街の決まりごと・・・


全ての働きたい住民は正社員として採用します。


見習い期間は一カ月となります。


最低給料(見習い)三十万円以上。正社員は五十万円以上。


年末の褒賞金は、最低百万円。二年目以降は、百五十万円以上とします。


仕事開始時間は、午前九時から午後八時までの間とします。


上記基準を守って楽しく仕事をして下さるようにお願いします。



詳しいことは求人係まで。




僕は目を疑った。こんな決まりがあるのだ。言葉を失うというよりも思考能力がなくなっている。この街は、そんなにも素晴らしい街なのだろうか?




僕は次の店に行く前に小冊子を全て読んでみたいという気持ちになった。


普通は、そのような小冊子なんかを見ることはない。



しかし、この街は何かが違う?










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