■勝汰章の著作刊行本
「笑顔になるための246のことば」
悲しみを乗り越える時に・・・
夫婦/恋愛/会社、仕事/子供/家族/友情、信頼/お金/病気、事故/生と死/挫折/セックス/男と女/今/
2030年までの運勢鑑定付
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「この国も隠すことが好きな国だ。どこの国も都合が悪いと何でも隠す。それにしても金元という記者は運が悪かったな?」
「そうだよ。裏で取引をすればよかったのに、テレビ放送の中で言うとは?」
「だから・・・」
「どこかの海の底かい?」
「だろうな?」
その後、総理は復帰したが、何か以前とは違う。
閣僚会議での会話だ。
「厚生労働大臣、その後の茶葉は何ともないか?」
「海外からの茶葉は前面禁止にしていますから、徐々に茎になるものは減っています」
「それならいいが?健康不安を訴える国民は?」
「今のところは報告されていません」
「そうか。外務大臣、あの国からは何か言ってきていないか?」
「はい、大使からも謝罪するように伝えていますし、特使として政務次官を送っています。特に何もないです」
「それならいいが?」
「総理、何か不安なことでもありますか?」
「えっ、いや、何もないが・・・俺と兄貴だけか?・・・」
「だと思います。他の報告はありません。たまたまではないでしょうか?」
「兄貴も復帰したが仕事にはついていない。怖くて仕事が出来ないらしい?私もお茶を飲むことは怖い。他のお茶屋では本当に俺の奇病はないのか?」
「報告されていません・・・」
胃壁に茎が刺さるという奇病は、総理と総理の兄貴だけの発症であったが、総理はそのことを心配していたのだ。
それ以後、決してお茶は飲まないと心に誓った。
しかし、国民には問題ないという発表をしている。何とも情けないというか困った国であった。
数日後、その不安が的中してしまうことが起きたのだ。
大手の貿易会社の社長が異常な腹痛を訴えて緊急入院した。
「何だ?これは・・・胃壁に・・・何かが刺さっている?」
「・・・何かの茎のようだ?」
このことは、マスコミの知ることとなり、各社は一斉に報道した。
胃壁に茶の茎が突き刺さる奇病・・・という題名であった。
この社長は、個人的にあの国から高級な茶葉を輸入していたのだ。
その後、続々と発症する人が増えていった。
海外からの茶葉の輸入禁止処置で、飲みたい人は個人輸入をしていたのだ。
政府としても看過することは出来なくなり、緊急の記者会見を開いた。
「全国の胃腸科には多数の患者が入院していますが、総理も同じ奇病ではなかったのですか?」
「・・・魚だ・・・骨だ・・・」
「このままなら患者も増えて死者も出るという噂になっていますが、政府としての見解は?」
「全国の医師会に通達を出している」
「もう、数百人にもなっているらしいのですが?」
「大丈夫だ・・・問題はない。俺も・・・」
「総理・・・やはり、総理も同じ奇病ということですね?」
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