■勝汰章の著作刊行本
「笑顔になるための246のことば」
悲しみを乗り越える時に・・・
夫婦/恋愛/会社、仕事/子供/家族/友情、信頼/お金/病気、事故/生と死/挫折/セックス/男と女/今/
2030年までの運勢鑑定付
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「おいおい。大変なことになったぞ。予想以上の混乱だ。これならこの国の国民も分かっただろう?」
「これで俺たちの役目は終わったということだな?」
「そうだといいが?」
「えっ、どういうことだい?」
「このままなら戦争になってしまうかもしれない?たかが野菜・・・それが原因で戦争になるかもしれないということだ」
「そこまでいくかい?」
「あの国のトップは日本に対して貿易や渡航の制限までも考えているぞ。そうなったならこの国はどうなる?あの国に頼っているのだから国内は混乱し色々な商品もなくなってしまう。この国の大半の商品は、あの国から輸入しているんだ。野菜だけではない」
「そうだ。家の中の半分以上の物はそうだ。どうなるんだ?」
「戦争はないとは思うが、経済は終わる。そして貧民国になる。株価も下落の一途だし、あの国と貿易をしている企業は倒産する。来週には何らかの発表があるとは思うが、あの総理なら・・・」
「俺たちのしたことで、こんなにも混乱するのかい?この国が終わるとは?」
国民は、自衛策に乗り出した。野菜だけではなく、他の商品も国内で製造したものしか買わない。
しかし、高い。高くても買うしかないのだ。
なんと、ボールペン一本が五百円にもなった。
政府としての外交は、まるで子供のような対応だ。
「日本の代表です。今回のことでご迷惑をかけました。国民の代表として謝罪します。ですから、貿易を再開してもらいたい。そうしないと国は破滅してしまう。何とか・・・」
と、外務大臣が渡航して謝罪したが、あの国にとっては痛くも痒くもない。
外交努力は無駄に終わった。
国内の経済は低迷を続け、同盟国からの支援にすがる日々だ。
一方、大企業などでは倒産が続出していた。
あの国に頼っていた報いがやってきたのだ。
政府の支持率はゼロパーセントに近づき、解散総選挙になる。
国会議員の給与も半減し、議員の数も半分になることが決まった。
お金目当ての議員は姿を消し、国民のために働くという信念を持つ人だけが立候補するという自然な形となっていた。
国民の所得も半減し、車で動いていた人はバスや電車を利用する。
自然な姿の国に変化していっていた。
「総理、明日は衆議院と参議院の選挙ですが・・・」
「うん、仲間の大半は立候補していないニン・・・俺も、今回で落選すると思うニン・・・」
「総理は、どうしてワクチンを打たないのですか?もう、ニンの患者は半分以上が完治していますが?」
「国民に迷惑をかけたということだニン。俺は最後でいいニン・・・俺たちは、どうしてこんな過ちを犯していたんだニン?」
「そうですね。国民は皆、明るくなったように感じます。格差もなくなり、どこに住んでいても楽しい老後を過ごせると思います。若い人は、物作りということに燃えています。株価は世界の荷かでも最低ランクですが、国民は明るい。これが本来の国というものではないでしょうか?一から再出発するという希望に燃えているのです。二度と同じ過ちを繰り返さないためにも・・・」
「そうだニン・・・俺が総理の時でよかったニン・・・歴史に名前が残るニン・・・」
選挙は行われ、歴史に残る結果となった。
利権にしがみつく議員は落選し、若い人が多数当選した。
日本という国は、農業・漁業を中心として再出発することになった。
利権にしがみつく大手の企業の姿はなくなり、真剣に物作りをする中小零細企業が大きくなっていた。
「おいおい。俺たちの役目は終わったようだ」
「そうだな?農薬を使うということは、どんなに危険なのかが理解出来たようだ。農薬の全てが悪いとは思わないが、限度というものがある。この国には驕りがあったんだ。これで立ち上がれる国になったようだ。俺たちも消えるとするかい?」
「名残惜しいが・・・人はバカじゃないということが分かっただけでも嬉しい気持ちになる。俺たち野菜の気持ちを理解したならいいのだが?」
「あの国も考え方が変わったようだ」
「日本との貿易がなくなったことで困ったようだな?」
「でも、何年続くかということだよ」
「人は忘れやすい生き物だ。そんなことがないように祈るだけだ」
「少しは期待してもいいと思うよ。こんなに貧民国になったんだから・・・」
「さっ、仲間に連絡して消えるとするか?しかし、この国は住みやすかったよ・・・ハハハ」
野菜たちは自己の力で消えていった。
「明日、新しい内閣を作ります。私の・・・いや、庶民のために・・・」
新総理の下には、若くて行動力のある人材が集まっていた。
「おいおい。野菜はいいが、何やら不穏な動きがあるぞ?」
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