■勝汰章の著作刊行本
「笑顔になるための246のことば」
悲しみを乗り越える時に・・・
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■まぐまぐ ランキング
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「自殺・・・ここまで逃げているのだから、自殺はないでしょう?それに、金田栄一や山根かおるもいるのだから、死ぬことはないと思いますが・・・栄一やかおるにとっては、死ぬほどのことはないと思います。ただ、純一郎は、4人も殺害しているのだから、自殺の可能性はあるかもしれません。それが心配なのです・・・」
と、僕は、不安な本心を言った。
その言葉に皆は無言で頷いた。警察船は、岸壁から海上に向かった。
一方、そのころ、ビビアンの家には刑事が入って家宅捜索をしていた。
ビビアンの旦那は、素直に捜索に従っているという。
そして、事情聴取も始まっていた。
「金田を逃がす手はずだな?」と、刑事が聞く。
「はい、その予定でした。しかし、ここには来ません・・・電話があり、船で直接に行くのです・・・」
「どこに行くのだ?」
「客船です・・・マニラ湾の・・・」
「何という客船だ?・・・」
「ヨンゲオ号・・・」
「何?・・・ヨンゲオ号か・・・間違いないか?」
「間違いありません。私は、その船に乗せるまでのエージェントです。船はヨンゲオ号です・・・」
「マニラ第一岸壁に停泊している、リンユイ号ではないのか?」
「違います。マニラ沖に停泊している、ヨンゲオ号に間違いありません。船長に連絡もしてあります。昼に出航の予定です・・・」
何ということだ、マニラ沖に停泊している、ヨンゲオ号なのだ。
第一岸壁の、大型客船のリンユイ号ではない。
しかも、ヨンゲオ号の船長も、逃亡させるための闇の組織の一員なのだ。
ヨンゲオ号は、中型の客船であり、一昨日は、マニラ第二岸壁に停泊していた。
出航は、昨日なのであったが、何でも機関の点検のために、出航を遅らせたという情報が入っていた。
おそらく、純一郎たちの身柄を確保するために、出航を遅らせたのではないだろうか?
思わぬ展開に、僕たちには驚きが沸きあがった。
ということは、その漁船は、ヨンゲオ号に向かっていることは間違いない。