■勝汰章の著作刊行本


 「笑顔になるための246のことば」

  悲しみを乗り越える時に・・・

 http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31865654

■勝汰章HP http://katsuta.yu-yake.com/


■まぐまぐ ランキング

http://www.mag2.com/m/0000239491.html

=====================================================================




船が近づいてくる。段々と船の姿が肉眼でも分かるような距離になった。

船のスピードが、ゆっくりとなり、着岸する体勢になった。確かに、小さな漁船である。



ゆっくりと、岸壁に向かう。そして、エンジン音が小さくなり、船は横を向いた。


船上には、数人の人影が見える。

暗くて誰なのかは確認できないが、女らしき人もいる。

もう少しで、完全に着岸するという時に、カメラのフラッシュのような光が闇の中に光、あたりは明るくなってしまった。


岩崎弁護士のカメラだ。何ということだ・・・

どうやら、緊張のあまり、カメラのボタンを押してしまっていたのだ。


そのフラッシュで、漁船はエンジン音を大きくして岸壁から離れようとしている。

一斉に、刑事たちが船に向かって走るが、とても、漁船に飛び乗ることはできない。

一人の刑事が、ピストルを発射した。すると、その漁船からもピストルの発射している音と光が見えた。

僕たちは、一斉に地面に身を伏せた。

漁船は、岸壁から猛スピードで離れていく、沖合の警察船も動き出した。

岸壁に待機していた警察の車から一斉にヘッドライトが向けられた。

そのとたん、そのライトに映し出された船から誰かが海に飛び込んだようだ。

船は、警察船の横をすり抜け、浅瀬のほうに向かっている。警察船としては、浅瀬に行くことはできない。



浅瀬に入ると座礁してしまうおそれがあったのだ。



何ということだ。