■勝汰章の著作刊行本


 「笑顔になるための246のことば」

  悲しみを乗り越える時に・・・

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■まぐまぐ ランキング

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「雪田さん・・・心配ないですよ・・・もう、こっちのものです。セブ市内をくまなく捜査していますから、必ず、足取りはつかめます。それに、前よりも人数が多い。それは彼らにとって不利です。セブ市内なら、交通防犯カメラも沢山ありますから、逃げることはないですよ。ダナオのような失敗はないと思います。もし、失敗したなら、フィリピンの警察は笑いものですよ・・・ハハハ・・・」と、自信満々であった。

僕たちは、セブ中央警察に着いた。刑事部屋に入ると、大越刑事が報告を受けた。

奪った車は、セブ市内の海そばのレストランの駐車場で発見され、その車の中から金田純一郎の指紋も採取された。



車のエンジンは、まだ暖かく、エンジンを切ってからは時間がたっていないという。

その近辺を徹底的に捜索しているという。袋のネズミだということを強調していた。

と、大越刑事が呼ばれた・・・・何やら話し込んでいる?

「雪田さん・・・笑いものですよ・・・また、やられましたよ・・・船です・・・船を盗まれました・・・中国人の1人は、何とか確保したというのですが、残りの5人は、取り逃がしたというのです。岸壁まで追い込んでいたのですが、運の悪いことに、漁船が船着場に帰ってきたのです。その船を奪って逃げたということです。でも、中国人の1人は確保しましたから、締め上げれば白状すると思います。これから、ここに連れてくるということです。雪田さん・・・まぁ・・・残念なことです・・・海上には警察の船が捜索していますから、そう遠くには逃げられないと思いますが・・・」

「えっ・・・船? また・・・船ですか・・・」僕と岩崎弁護士は、言葉もなくなっていた。

またしても、ミスをしたのだ。だから・・・信用できない・・・と。

今度は、今度は・・・・よくいる・・・こんなタイプの人間が・・・どこにでも・・・

しかし、この件は殺人事件なのだ。確かに、フィリピンで起こった事件ではない。日本で起こった事件の犯人が、フィリピンに逃げ込んで逃亡しているのだ。フィリピンにとっては迷惑な話には違いない。

フィリピンの人間が殺されたわけでもないし、本気で捜査する気がないのも尤もなことかもしれない。

そんなことを考えていると、例の逃げ遅れた中国人が連行されてきた。

中国人ということで、言葉の問題がある。全く、英語も話せないようであったが、大越刑事が、ふとしたことで英語は話せるということを感じたようだ。

英語の言葉の一つに敏感に反応したのだ。

大越刑事は大きな怒鳴り声で問い詰めた。

今までの大越刑事とは全く違う。机を叩きながら、彼の襟首をつかんでいる。

このままなら、暴行ではないかというぐらいの迫力ある態度であった。


その態度に観念したのかもしれない・・・彼は、重い口を開いた・・・



彼の話を要約すると・・・

金田純一郎からの依頼で、セブ港の沖合いに行き、そこで別の船に乗り換える。そして、香港へ逃亡するという段取りだということだ。その別の船というのが、彼らの乗っていた船だという。セブ港の沖合いで、乗り換えようとした時に、運悪く、海上警察に不審船として追跡されたということであった。二艘の船は、警察の船から逃れたものの、海岸のほうへ追いやられてしまい、上陸するしか手はなかったという。




そして、近くの民家に入り車を盗んだということまで分かった。

さらに、香港経由で韓国に渡り、日本に舞い戻るという手はずだという。

その中国人の話では、そういうことであるらしい。