■勝汰章の著作刊行本


 「笑顔になるための246のことば」

  悲しみを乗り越える時に・・・

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■まぐまぐ ランキング

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ここで、疑問が持ち上がった・・・

山根かおるは、何故?逃げたのであろうか?・・・逃げる必要はないのだ・・・

殺害の共犯として・・・逃げたのだろうか?

御手洗や浅田、倉重、さらには海野が殺されたということは知っているはずだ。

次に、殺されるのは自分だと思っていても不思議ではない。

だったら、警察に話して保護してもらうほうが一番安全なのではないのか?

そして、同じように海岸へ向かっている。何故だ・・・・?

僕たちも、その場所へ車を走らせた。

金田純一郎は、山根かおると事前に連絡を取っていたのだ。それも、金田栄一の息子だと自分の素性を出して・・・

山根かおるにしてみれば、青天の霹靂であったに違いない。

20年も前、過去として封印していた殺人。その殺された栄一の息子からの連絡は、どんなにか驚いてしまったと思う。

僕たちの車は、二人の車に追いついた。が、車の中には誰もいない。空にはヘリコプターが捜索している。

だが・・・ホテルで会い、そこで話をし、殺害したなら済むことではないのか?

それが、何故・・・海岸まで呼び出しているのだろうか?

僕は、また大きな疑問が頭の中で膨らんでいた。

僕たちは、車が放置されているあたりをくまなく探したが、発見することはできない。

空のへリコプターからも発見できないと無線が入った。

海岸の傍は、大きな熱帯の樹木が茂っている。この中に入り込まれたのなら空からの捜索も難しいと思う。

車を発見してから、1時間が経過しようとしていた。

僕は、大越刑事に警察犬を依頼したのだが、警察犬が来るまでは、3時間以上かかるという。

どこだ・・・どこに隠れているのだ・・・?

僕たちが必死で探している時に、3人は別の車に乗り換えていたのだ。

そんなことは何も知らないで・・・・捜索は続いていた・・・

一台の車に乗り換えた3人は、検問外へと逃げていたのだ。トランクの中に、純一郎と山根かおるが身を隠し、謎の男が運転していた。やすやすと検問外へ出られたのだった。

ダナオ警察の検問は、残念なことに、男2人と女1人という連絡になっていて、検問でも見過ごしていた。

こんなところで・・・楽天的になってどうするんだ・・・と・・・僕は、心の中で叫んでいた。