■勝汰章の著作刊行本
「笑顔になるための246のことば」
悲しみを乗り越える時に・・・
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「なるほど・・・そういう関係だったのですね。しかし、御手洗とは縁が切れなかった?・・・」
「ええ・・・生活のためでした。どんなに嫌な男でも、金を持ってきてくれるのですから、別れるのは尚早だと思っていたのです。それが、不幸の始まりだったのです・・・」
「そして・・・栄一さんを殺した男だということが分かったと・・・そういうことですね・・・」
「はい、丁度、八千代さんが、候燐長と出会ったのも、そのころでした。私は、それを聞いてから、御手洗に対しての殺意が日毎に大きくなっていく感覚に囚われ続けたのです。御手洗が栄一さんを殺害しなかったならと・・・そして、私の体を我が物のように漁っている御手洗の顔を見るたびに、殺意は更に大きくなっていったのです。私の横で寝ている男は、私が心から愛した人を殺した男だと・・・私の心は葛藤しました。今、ここで殺そうか・・・・・・しかし、ここで、殺すということは、必ず、私が疑われる・・・と・・・御手洗も完全犯罪を遂行したと思っているのですから、私も同じような形で殺害しようと思ったのです。それを八千代さんに相談したのです。最初は、八千代さんは躊躇しました。しかし、私が説得したのです。八千代さんが何と言っているかは知りませんが、私の気持ちのほうが殺意ははるかに強かったのです・・・ですから、私が計画を・・・」
「・・・茂美さんが、殺害の計画を立てて、八千代さんに話したということですか?」
「はい、私です。殺害方法も、私が考えました・・・最初は、八千代さんと付き合いのある、香港の闇ルートを使おうと思っていましたが、御手洗も同じような組織と付き合いがあることが分かり、誰の力も借りないで殺害しようと決めたのです。息子たちも、その意見に賛成してくれました。しかし、女二人では無理だと言うのです。完全犯罪を実行するための計画は、純一郎さんが考えてくれました。彼は、車の知識がありますから、車の事故に見せかけて殺害しようということになったのです。それから、数日後・・・計画は決定しました。息子の和義も、電子部品の製作会社にいたことがあるので、タイマーを作ったのです・・・」
「そこまでは、八千代さんの話と同じですね。次に聞きたいことは、スカイラインGTRを仕入れることについては、純一郎が決めたことですか?」
「いえ・・・私です・・・御手洗は、利幅の大きな車しか興味を持っていませんでした。スカイラインGTRならば、輸出業者にとっては、人気もあり大きな利益になるので、簡単に誘いに乗ってくるのではないかと・・・それと、純一郎さんは、昔、日産のディーラーで整備士をしていました。日産の車についてのメカニック知識に精通していましたから、スカイラインGTRに決めたのです。別に、トヨタでもホンダでもよかったのですが・・・」
「僕は、何故? スカイラインGTRにしたのかということを、ずっと疑問に思っていたのです。あのような車は、安全性に対しては完璧なのです。それを、いとも簡単に細工するということは、よほどの知識がないと無理だと思っていたのです。それで、疑問が解けました・・・それと、倉重の居場所は、どうして分かったのですか?浅田は、前にも聞いたように、御手洗の下で動いていたから、殺害することは簡単だったでしょう?」
「倉重は・・・八千代さんが・・・八千代さんからの情報でした。倉重は、バイクの輸出をしている、ウィーというマレーシア人とも知り合いでした。運よく、そのウィーと八千代さんが取引をしていたのです。私たちは、倉重を探すのには苦労しましたが、ウィーの知り合いだということで発見できたのです。そして、群馬にいるということが分かりました。それで、八千代そんが、ウィーに、スカイラインGTRを探している商社があるということを言うと、倉重を紹介してくれたのです・・・これで、御手洗、浅田、倉重の3人が確定したのです・・・浅田は、御手洗の下で働いていましたが、御手洗を通さずに、スカイラインGTRを仕入れてくれれば大きな利益になると誘いました。誘ったのは、実は、私です・・・浅田は、私に好意を持っていましたから、簡単に返事をしてくれ、うまくいったなら、利益の20%をくれるとまで言いました。簡単な男でした・・・」
「・・・倉重に話したのは誰ですか?」