第219話
こんばんは、
菊水千鳳です。
今回の内容は、佐太神社の摂社【田中神社】でお願いしてきた悪縁切りの話の続きになります。番外編です。
出雲での参拝を終えて、帰宅して数日後の話です。
出雲参拝に一緒に行ったスピ友さんの1人と相談して、幼少期から俺に取り憑いていた女の子の霊を完全に切り離し、成仏してもらうため、何処かのお寺で供養してもらおうか、という話になりました。
最終的にこの子を引き離すために選んだお寺は、東京都浅草の浅草寺でした。
浅草寺で先祖のご供養(回向=以下 回向供養と呼びます)をしてもらうことにしました。
俺の場合、回向供養は自分でもできますが、長年取り憑いていた霊であり、手間や労力、時間を伴うので、より確実性の高い浅草寺での回向供養を選択しました。
出雲参拝でお会いできた
揖夜神社のイザナミさん、
黄泉比良坂の【千引の岩】にいらしたククリヒメさん、
佐太神社のサルタヒコさん、
及びイワナガヒメさんから頂いた悪縁切りの後押しを得て、出雲参拝を終えてきました。
出雲でご縁を得た神々のお墨付きを頂いていたので、普通の回向供養で問題ないと判断しました。
当日の朝、スピ友さんとメールをしていました。
この時、俺は自分の部屋にいました。
既に女の子の霊は覚悟を決めた、ということはなく、逆に最後の抵抗をしてきました。
突然、女の子は怒って暴れだし
【行きたくない、行きたくない!やめて!】と言いました。
スピ友さんとメールをしていたその瞬間、女の子の念がスピ友さんに向かって飛んでいき、スピ友さんのiPhoneのメール機能の一部を破壊しました。
これ以降、メールの一部が機能しなくなってしまいました。
女の子はもがいていましたが、それを無視して浅草寺で合流し、早速、回向供養を申し込みました。
お堂の中へと入りました。
女の子はもう黙ったままピクリとも動きません。
太鼓の合図で回向供養(護摩)がはじまりました。
その太鼓の音と共に、女の子が浮き上がりはじめました。
護摩の炎が左右に揺れているのと同じように、いや、正確には風船が風で左右に揺れているかのように、女の子の霊体がユラユラと俺の体から浮き上がり、揺れ始めました。
しかしまだ繋がっている感じです。
さらに読経は続きます。
霊体は更に浮き上がり、俺の後頭部の一部に繋がっているように見えました。
俺は目の前の護摩の炎を見ながら、と同時に、後ろに目があるかのように、女の子の動きを見ていました。
回向供養がほぼ終わりを迎えようとした頃、目の前のご本尊(聖観音菩薩)から声が聞こえてきました、
【この幼子を浄土へと案内する。お別れの時が来た】と。
女の子は遂にフワーっと舞い上がり、スーッと穏やかな笑顔で地上から消えていきました。
身が軽くなりました。
長い間、女の子の霊と同化していたので、日頃の動作の癖とか、習慣的な中に女の子が時折現れていたのを、これから消していこうかと、本来の自分、新しい自分を回復、復活させていきたいと思います。
続く