俺は…



環境のせいにしていた。


才能のせいにしていた。



挙句には



遺伝子のせいにしていたんだ。




音楽応援番組が増え行く世の中で
CDデビューへの道が増え行く世の中で

芸人や俳優がCDデビューする世の中で



ろくに活動できないのは

周りのせいだと、思い込んでいたんだ。





あの日、

ピアノを辞めたのは俺の我侭だった。


あの日、

音楽から逃げたのは俺自身だった。





悔しかったんだ。



活動をしている人を見てると

どんなに練習しても

何も出来ない自分が惨めで


デビューしていく人を見ると

人前に立てないこの性格が

とてつもなく愚かで


仕舞いには

この醜いルックスである事も。




八つ当たりだと分かっていながら

音楽に興味が無い親を

こんなルックスに産んだ親を

こんな田舎に産んだ親を

貧乏なこの家庭を

全てを恨んだんだ。






でも。







環境じゃない。

才能じゃない。

遺伝子じゃない。







きっと。








そんなものはどうにでもなる。











やる気と努力さえあれば

その度合いがどの程度でアレ

活動は出来るはずなんだ。








なのに俺は

どう道を開けばいいか分からないが故に

逃げてたんだ。










サポートメンバーとして協力していたのも

言われた通りに弾いていただけだし

人前に立てない性格だから

音だけ提供したりしてた。…というのが本当の所。




最近セッションに誘ってくれるのは

ただ音が必要だから。




あいつらは言ってた。


「お前はただ弾いてくれればいい」

「間違えさえしなければ譜面通りでいい」


それは正直

俺である意味が無いことを示していた。




知ってる。


分かってる。



でも俺は

それでも何か形に出来ることが嬉しくて

言われた通りに弾いてる。









だけど、





それじゃ俺の夢には近づけない。









俺は逃げてるんだ。




平凡である事を嫌い

並である事を嫌う。




でも




平凡である事が安全で

並である事が安泰だと

心のどこかで思ってしまう。








親が望むようにならなければ。






なんてただの言い訳。







今のご時世、

一般的な職に就いたって

いつクビになるか分からない。




それなら、



嫌々仕事するんじゃなくて

好きな事を追い求めてもいいんじゃないかと思う。




人生は一度。





後悔しない道ならそれでいいと思う。





本当に自分が望むなら

犠牲を払ってでも進むべきだと思う。






現実はそう甘くなくても。









……ストファイ観ててなんだかそう思った。






はい。

また埒弥の独り言でしたwww←