トリオ初代SSB送信機TX-388S 黎明期故の変な設計 | a-radio40のブログ

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アメリカンポップスのオールディーズが好きで少年時はローカル局の洋楽番組ばかり聞いていました。アマチュア無線もアメリカと交信したいがきっかけです。今はyoutubeのオールディーズバンド番組を、自作のシステムで聞くことが楽しみです。

 トリオ初代SSB送信機TX-388Sの修理

基本設計が変 配線も変

 ヤエス無線がすでにSSB送信機 受信機を製造販売して久しいし、CQ誌でも自作マルチバンドSSBトランシーバーの制作記事が出ている時代に送信機 受信機が同デザインながら全く設計が異なるものを製品として売り出す感覚が・・・・変。それも結構な金額であった。それから2年も経たないうちにTS-500が発売され実質ゴミ(言い過ぎかもしれないけど)と成ったのではないか・・・?。そんな送信機を今回手に入れ修理することになった。

 この送信機は一部キットの部分が有りそのため疑う所が山程、何もかも素人の配線が原因ではないかと、先に進めない日が数日続く。私も素人なので回路図は追えるが回路図と容量が違う抵抗やコンデンサーが付いていたらそれが正しいのかそれともレベル配分でそのような部品を使ったのか、キットの部分があるだけになかなか作業を始める気分になれなかった。始めると最初、IPが全く流れない、IPとRFメーターの切り替えにスライドスイッチが使われているため接触不良を疑うが、もしそうであっても交換するスライドスイッチが手に入れにくい。一か八か配線が付いたまま分解しサンドペーパーで研磨、再度組み立てたが少しだけ回復するもすぐ元に状態になって・・・、数時間休憩に入ってしまった。今度は何回も分解するとスイッチ組み立ての為の爪が折れ再起不能になるので、接点洗浄剤でずぶ濡れになるくらい吹きかけ思いっきりやってみたところなんとか復活した。ただ分解して研磨していなかったら固まったグリースでこう簡単に洗浄出来なかったと自分なりに作業は無駄でなかったと納得して満足している自分がそこにいる。一応3.5と7MHz帯は10W以上は出るが14,21MHz帯は1Wくらいしか出ない。原因は真空管の劣化か、コイル調整の経年変化、またはこの問題の配線だと思っている。
 ハイバンド以外ローバンドはこんな感じなのでうまくいったが実際はオシロや電子電圧計などを準備して臨んでいた、いい加減に始めたらドツボにはまり投げ出したくなることもしばしばであるので。最後になるがキットの修理はあまりおすすめ出来ない、疑うところが多すぎ、それと今回写真を撮っていないが高周波関係のキットであるのに舐めきっている。キット部分と思われるところの配線は最低で、部品すべてがブラブラしていてどう見ても高周波を扱っているとは思えない。電源部は百歩譲っても送信機終段部の配線がブラブラしていて手を付ける気力を奪う力満杯、今度メインダイヤルのノブ(ツマミ)の化粧板を綺麗にする予定であり、あまり気が進まないがせめて終段部分だけでも短い配線に整理したいと思っている。配線し直しする、その前に写真を撮りアップしたいと思っている。今回はある程度清掃した現状の写真をアップ。