開催からずいぶん経ってしまいましたが。
日本サイエンス・ビジュアリゼーション研究会の先生方による無料講演が開催されました。

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筑波大芸術系准教授 田中佐代子先生、同大医学医療系 小林麻己人先生、三輪佳宏先生。
なんと旅費等自費でいらしたそうで、メディカルメガバンク機構の視察も兼ねていたようです。
講演は「研究者のための」なので自分に直接関係はないのだけど、
見やすく伝わりやすい科研費申請書の書き方、ポスターの構成の仕方、スライドの作り方、
プレゼンの方法、の、「ここを押さえてこう作る」がよく解っておもしろかったです。

最後の質疑応答で、「皆がこの基本通りに作ったら皆同じになって個性が出ないのでは?」
という質問が。うん、おそらくだれもがそれを思うでしょう。で、お答え。

 「はい。デザインやアートだったら、これじゃダメです(笑)ただ、これは”研究者のための”です。
  プレゼン資料作りに時間を取られないようにする、伝わりやすいものを作る、
  効率を上げてなるべく研究の時間を増やすための、なんです。」
 「我々も言われてきたことなんですが、”個性は研究で出しなさい”ということです」(笑)


『PowerPointによる理系学生・研究者のためのビジュアルデザイン入門』


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講演終了後、憶えてらっしゃらないかも…と思いつつご挨拶。思い出していただけて良かったw
メディカルイラストレーション、米国などでは大学に専門課程があったり、
病院に専属のイラストレーターがいたりもするのですが、日本ではなかなか…。
ただ、意外なところで治験コーディネーター(CRC)にはとても必要とされているらしく、
CRC向けの講演を依頼されたときは会場から人が溢れてしまったとか。
どうしたら相手に納得して協力してもらえるか、どうやったら伝わるのかというところで、
視覚情報というのはやはりとても重要なんですね。

サイエンス関係の催しに参加するのは久しぶりでした。
やはりとてもワクワクするので、またサイエンス・カフェなど時間を見て参加しようと思いました。

当ブログ記事「科学者のためのビジュルデザインハンドブック」