コロナは実母と家族の関係を分断してしまいました。


医療機関によっては患者と家族の面会は制限つきで(リモートとか、入口に感染対策施して窓越しに逢ったりとか)実現可能でしたが、実母が入院している病院はそこまでの配慮はなかった。当たり前ですね。医療機関だし。外来の患者もいるし、高齢者メインの(と言うか高齢者しかいなかった)入院施設にちょっとでもウイルス感染の要素を持ち込んではいけない。


ということで、2020年1月末から2021年10月まで全く面会できませんでした。電話も自分のケータイは持っているけど、もはや自分で操作できなくなって久しく。病院も人手が足りず、家族の声を聞かせようという余裕もなく。


2021年10月に面会ができるようになって1年8か月ぶりに会った実母は、おどろくほど衰えていました。


言葉は相変わらずでない(以前は伝えたいことはあるのに単語が出てこなくてイライラしていたけど、このときはもはやイラつくこともなし)けど、幸い私のことは分かっているようでした。


ただ、一時は脱走までしたのに今や起き上がるのも困難な様子で、ベッドから起き上がることはなかった。手の力は相変わらず強いし、手を握ったとき私の手が冷たい❗と言って怒るところは相変わらずだったけど…


だいぶん進んだなあ。


と思った矢先の恒例の洗濯物交換の時、病院から洗濯物に加え「使わない衣類や小物は持ち帰ってください」ともうひとつ袋を渡されました。


つづく