ある夜に、教室のなか、明るく光が射し込んできて。
 
ボクは、とても、きもちが、しようがなくて。
 
いつも居る掃除用具入れから降りてった。
 
そう。
 
降りて、行けたんだよ。ボク。
 
きっと、どうかしてたんだ。
 
スルスル降りて、教室の前までトコトコ行って、黒板にスルスル登って。
 
そして、大きく、字を書いた。
 
『ぼくはここにいる』って。
 
そして。
 
ボクは、また、元の、掃除用具入れの、うえに戻った。