先日 映画 みんなの学校 を観たあとに
映画を見たメンバーで
映画館のお近くで古本屋さんを営む
林恭子さんという方をお訪ねしました。

林恭子さんは現在横浜を拠点に引きこもりの支援活動に携わり
昨年開かれた 第1回ひきこもりUX会議の企画をされた方です。
(引きこもりUX会議についてはこちらをご覧下さい →  )

ご自身が不登校・ひきこもり経験者である林さんは
実は私たち保護者と同世代。

ちょうど林さんが不登校だった頃に
シューレができたとおっしゃっていらしたので
いわば彼女は不登校第1世代といったところでしょうか。


なので林さんのお話を伺うことは
そのまま不登校の歴史を繙き 
不登校ひきこもりの今を聞くことでもあり
大変興味深かったです。


不登校に対してほとんど何の支援もなく
八方ふさがりだった70年代から80年代を経て
やっとシューレのようなフリースクールが出来てきて
通信制サポート校のような形での不登校支援も広がりだし
いつの間にか都市部では
不登校を対象としたビジネスが成立するようになり
今やネットを検索すれば
不登校支援の情報がずらりと並ぶ時代となってきた。
その一方では 地方ではいまだに支援機関も少なく
親の会のような繋がりすらない状態で
不登校に対する無理解や偏見も依然根深く蔓延していること。

男性に比べて女性の引きこもりはすくないとされているけれど
それは本当にそうなのか?
男性はどうしても外に出さなければ とまわりが思うから
問題になるけれど
女性の場合はひきこもっていても問題にされないだけで
実態としては隠れて表に出てこないケースが
相当数あるはず
というお話。

引きこもり・不登校当事者のQOL(生活の質)を高めて
安心して引きこもれるような状態にしてあげることが
本人の心のダメージを軽減し 結局は
その後に殻を打ち破る原動力となっていく
というお話。

多様な生き方があっていいということを
もっとみんなが知り、実感できれば、
生きるのが楽になるはず
というお考え 


林さんのお話は 当事者として
不登校引きこもりと長く向き合ってこられた方だからこその
切実さや重みがあり、深く納得しました。


林さんのお話を伺っているうちに
私たち  a piacere の活動は
ネット文化が社会に根付き
ビジネスとして不登校が注目されだした
いわば都市型の不登校第2世代親の会なのだと
気づいたりもしました。


あっというまの小一時間。

まだまだお話しさせていただきたかったし
ピアチェーレを通じてつながる不登校関係者の皆さんにも
是非 林さんのお話を聞く機会を持っていただけたら 
と思いました。


いつか実現できるといいのですが。 ^^



2015年8月2日(日)
あーすぷらざ
(神奈川県立地球市民かながわプラザ)にて
映画「home」自主上映実行委員会主催、a piacere後援で
ドキュメンタリー映画homeを上映します。
詳細は近日掲載予定です。