パンダ、劇場へ行く

パンダ、劇場へ行く

観劇記録的なもの。
劇団四季がメイン。
のはずが、雑食気味…。
ミュージカルが好き。

9月終わりますが、滑り込みで今月観た舞台の話を。

8月に観たやつと、その他9月の観劇もあったんですけどまずは、こちら。


ファンレター、韓国ミュージカルです。

日本が朝鮮を統治下においていた時代の話。

文学を愛する青年が、憧れの小説家にファンレターを送る。本名ではなく、ペンネームを使い、若い女性として。

小説家に出会った青年は、小説家がその女性を愛していると知り、本当のことを言うか悩みつつ、手紙を書くのを止める事ができない。

いつしか女性は人格をもち、青年を支配していく。

 

最初に、ゲネプロのレポートが出た辺りでは、海宝くん演じる青年セフンのもう一人の人格がヒカル(木下さん)だというネタバレがあって、お!これは結構好きなテイストの韓ミュだ!やったね。と思ってたんですよ。

 

でも、初見時は正直楽しめなかった。それは最初に書いたとおり、日本が朝鮮を統治下においていた時代の話だったから。

京城の新聞社の一角に間借りした「七人会」の面々は、日本に抑圧された、奪われかかっている美しい朝鮮語の文学を残すために動いている。私が直接やったわけじゃないけど、日本人のやった歴史のひとつとして責められている気が、なんだかしてしまってね。

 

自分の中のもう一人の人格が元の人格を蝕んでいくとか、そういう話だけならば、もっと楽しめたのかもしれないけど。歴史は歴史。抑圧されたからこそ生まれたものもあったのかもしれないし。なんて思うのは、こっちの人間だからなのかもとか。ね。

 

2回目観に行くのちょっとしんどいかなぁって思いもありましたが、2回目はそれなりに楽しめました。最初に小説家ヘジン(浦井さん)に会った場面あたりでは、これ、このままコメディーとして全然別の話にもできるなーなんて頭をよぎったり、海宝くんと浦井さんを役替わりにしても面白そうだなーとか。(浦井さんの「青年」は違和感ないだろうし、海宝くんのやつれた演技もみてみたかった)

 

ところで、舞台中、気になったところが。手紙を書く場面で、ペンをもって空中に「先生へ」って書き始めるんだよね。縦書きで。

最初はこれ、漢字?(というか日本語?)それともハングルで書いてる?どっちだろう。って。調べたら1930年代では縦書きで漢字とハングルが混ざった文字を書いていたと。今は、ハングルって横書きだもんね。なんとなく、手の動きが日本語の文字に見えなかったけど、実際の所どうだったんでしょう。

 

28日のソワレでは幕間のホワイエにて韓国語で話す女の子二人組と遭遇。作品ファン?わざわざ来てくれた??もしや演者のファン???どっちにしてもすごいなー。

 

【観劇メモ】

シアタークリエ

14日は後方ブロックの前方サイド、28日は後方ブロック、後方のセンター。まぁクリエだからさ。後方ブロックでもいいけどさ、この作品はがっつり表情がみえた方が良いと1回目で思って、2回目はほぼほぼオペラグラス覗いてました。