昔、長谷部選手の本を読みましたが、とても良かったのを覚えています。

 

指導者の道へ進まれるんですね、本を読んでも聡明さが溢れている感じやったので凄く向いてはる気がしますね。

スポーツでも仕事でも、それを通して自分の人間性を磨いてきた人って独特の雰囲気をまとっておられますね。競技者としての、フィジカルの強さや技術の高さだけではない、人としての深みみたいなものをこの方からは凄く感じます。

 

長谷部誠「キャプテンは中間管理職」独占インタビューで明かした“客観視”の秘訣と監督ノートの存在 そして目指す驚きの監督像

以下、記事より転載

 

 

「キャプテンは中間管理職」

Q.やはり、“キャプテン”長谷部誠への質問が多く聞かれた…
長谷部:

僕自身も、そんなに人間的にはまだまだなんですけど、リーダーとしてというところでいえば“キャプテン”はどちらかというと組織でいったら上司と部下の間に立つような立場では、“中間管理職”なので<とにかくコミュニケーションを大事にして>どっち寄りにもつかずにということは考えていましたけどね。

日本でもドイツでも“キャプテン”をやるという信頼

 

Q.ドイツでも“キャプテン”をやるという信頼はどのように…
長谷部:

自分で言うのも何なんですけれども、やはり言葉よりも行動で示すというか、やはり自分はサッカーに対して、チームに対して、常に誠実に向き合ってきたつもりなのでそういうものを周りが見てそういう立場にさせてくれたと思う。なので、そこはずっとやってきた事ですね。自分はこれだけ、ちゃんと俺の背中を見てちゃんと理解してくれよという時があるのですけど、なかなか理解してくれない時もありますよね。それぞれの価値観があり、それぞれやり方があって、だから、僕はそれをもちろんみんなのそういうものを尊重しますし、だから、基本的には、1つの目標、ゴールというものが、例えば、チームであれば勝つという目標があれば、そこへのプロセスというのはみんなそれぞれあっていいと思っているのであまり一つにまとめようということはあんまり思ってなかったですね。

一番は“客観視”「自分を知ることを大事にしてそこから行動する」

Q.引退会見では『自分を常にサッカー選手として“客観視”できたから』ここまで続けられたし、後悔もないし、これは“キャプテン”としての実績にもつながっていると思うが、“客観視”するコツはあるのか
長谷部:

“客観視”という言葉でもそうだと思いますし、何でも物事を何かチャレンジするときでも何でもそうだと思いますけど、まずは己を知るという意味で自分の強み自分の弱み、そして組織であれ、チームであれば、このチームに自分が自分の長所をどう生かせるかと、そういうふうにずっと考えてきてそれで僕はこの16年間ドイツで生き残ってきたって事があるのでだから一番は、まず“客観視”。自分を知ることを大事にしてそこから行動することですね。

一番は“客観視”「自分を知ることを大事にしてそこから行動する」

Q.組織のためという事を考えると自分を押し殺す、自身を後ろに控えさせるという事も必要なのか
長谷部:

僕にとってはその行動も誇りであって、自分のやりたい事を突き通すだけではなくチームのためになるのであればそこは一歩引くというのも別に自分の芯となるものを崩すわけではなく、それも自分のやり方だと思ってやりますけどね、喜んで。

 

子供達へ いろいろチャレンジして「自分を知る事は失敗して分かる」

Q.海外にこれから挑戦しようとするサッカー選手だけではなく、子供達にメッセージを送るとすれば…
長谷部:

子供達というのは何事もチャレンジする時というのは、自分を知る事が一番最初大事だと思うんですね。自分を知るという事はやはりチャレンジから、いろいろ失敗して分かっていく事だと思うので、いろいろチャレンジして欲しいなと子供達にはそう思いますね。

今後へ向けて「僕は本当にコツコツやっていきます」

Q.長谷部さんも日本代表監督やドイツ代表監督など、たくさんの期待が…
長谷部:

皆さん、期待して頂けるのはありがたいんですけど、僕は本当にコツコツやっていきます。

Q.休みの時に…今、したいことは?
長谷部:

子供たちと家族と一緒に旅行に行って時間を気にせずゆっくりしたいです。

長谷部誠(はせべ・まこと)

1984年1月18日、静岡県藤枝市出身。藤枝東高⇒浦和レッズ⇒ヴォルフスブルク(独)→ニュルンベルク(独)→フランクフルト(独)。2006年から2018年まで日本代表。主将としてW杯に3度出場(2010年・2014年・2018年)。主将として出場した代表での試合数は81試合で、日本代表歴代1位。国際Aマッチ 114試合 2得点。