ついつい藍君をいじってしまったけど、

最初に運ばれた病院は、とにかく酷かったんです。


私が後から車で到着するまで、

救急隊の人が完璧な対応をしてくださったのに対し、降りた途端、自分で動けない彼に

看護師「1人で来てください。こっちの段取りが狂うんですよ」

それで彼が車椅子をゆっくりゆっくり手と足でこいでいるのを見かねて手を貸すという状況で。。


藍くんが、先生に状況を説明しても、途中で

「あ、ちょっと待ってください」と、

途中で遮られ、どこかへ行ったきり戻ってこなかったり。


私が到着して処置室へ行こうとしたら受付の人に、先生に呼ばれるまで待合室へいる様に、と。

その間彼が処置室で放置されていたとも知らずに。


かなり待ってから彼がレントゲンしたから処置室へ戻ってきた。それから1時間くらい待ったから、診察が長引いてるのかなあ?と思ってたら、

放置されてる彼がたまりかねて看護師さんに頼んで私を中へと。

処置室の隅に1人ポツンと車椅子に座ってる彼がいて、

そんな事なら、それなら私が入っても問題なかったやん、て。


要するに受付の人は、処置中は付き添いを入れられないと思ってて、処置室の人は他の患者に追われて平気で彼を付き添いもなく放置していた。


たまりかねて看護師さんを呼んだら、カーテンの内側で何にもしてなかったような看護師が、「はーい」というだけで出てこない。

しばらく待ってもう一度、今度はこちらから、診察はまだなのか?と話しかけてようやく返事。

看護師「レントゲンの結果が遅いという訳ではなく、他の患者さんの処置に時間がかかっています。あと何分と言ってもその通りになるかどうかわからないから言えません」

と。


レントゲン撮ってから、後から来た患者の処置が優先されて、3時間も待たされたのだ。


藍くんはこんなことなら家で様子を見る方が楽だった、と言って、簡易ベットに横になったがそれも一苦労。首を一ミリでも動かすと激痛が。。


それからまた1時間くらい経ってようやく呼ばれた。

「脊椎の炎症だがレントゲンでは詳しく分からないから救急では痛み止めを処方して様子を見ることしかできない。また平日に、MRIのある病院で診察を受けてくれ」とのこと。


それで処置の終わりに、救急隊につけてもらった首のコルセットの交換中に、藍くんが

「痛い」と言うと、


「痛い?うーん、感染症の可能性もあるので、血液、尿検査をしましょうか?」


はじめから痛いといってるのに、どうして、最初に一緒に調べないのか?


と思ったけど、また検査待ち。


感染症の疑いはなかった。

医師「感染症の可能性は低くなりましたが、それならば稀に腫瘍が広がってるケースがあるのでCTをとりましょうか」と。


だからなぜ最初にそれらの疑いを全てクリアにしないのか…もし藍君がコルセットの付け替え時に痛い、と言わなければそのまま帰されてた。


そのCTも、

看護師さんがついてきてくれると思ったら、

「CT実へ行ってください。遠いから1人じゃ無理ですよ。いってらっしゃーい」

え、、、?


もういない。私に託され、どこにあるかも教えずに????


方向音痴の私は、レントゲン室と書かれてるサインに従って、暗い廊下を迷いながら行ってやっと辿り着いた。

藍「終始あんな調子だったんだ…。。話も途中で遮ってどっかいって聞いてくれない。こっちの段取りがあるとか言ってずっとほったらかし」


百歩譲って人員不足だとしても、そのしわ寄せを全て患者へ押し付けて、詫びもなく。。。


で、CTの結果、腫瘍でもなかった。

脊椎の炎症ですが、やはり詳しいことは平日にMRIのある病院を受診してください。

とのこと。


検査をしてほしいのではなく、

動けないから救急で助けを求めているのに、

帰れというのか?


そして受付の人も、他に誰も待ってる人いないのに、

「資料作成してます」とかいって30分も待たされる。

後から大勢来た患者さん今では誰もいない午前3時。病院に来て7時間、放置されていた。


それで、帰りもほったらかされたから、

前回の②のように、車椅子から降りた藍くんが、

貞子のように車まで徘徊してくるハメになったのだ。


ごめんね藍君💦


そして帰ってからも、トイレにも起きられない。寝られないから座ったまんまの状態。。

このまま即身仏みたいに座ったままミイラ化してしまう!?みたいな…

これで24時間以上、飲み食いも睡眠もせずず、生きていられるか心配すぎて、

私が出勤する日曜日の早朝、もう一度救急車を呼んで、病院探しに1時間かけて、入院も視野に入れて診察してくれる、私の街の病院にたどり着くことができた。


到着するやいなや、宿直の医師がつきっきりで、看護師とともに手厚い対応。私の説明も丁寧に聞いてくれ、ネームタグを見せて自分の自己紹介もしてくれて、常勤の医師との交代の引き継ぎもちゃんと説明してくれ、私が出勤する前に、入院ほぼ確定。


午後には、藍君から、病院食の写メが

よかったね藍くん❗️


その日の午後に、仕事を抜け出して、お見舞いに行ったんだ。


そしたら、ベットに横たわってた藍くん

「みんな親切で。看護師さんさっそく飲み水の使いパシリしてくれはったよ…。

最初の病院は、ルルさんにあまり言ってないけど本当に酷い扱いやった。ルルさんの街の病院は良いね。」


普段ほとんど、文句や不満を漏らさない藍くんが言うのだから余程酷い扱い受けたんだろう。

今は安堵の表情の藍くんがそこにいた。

万が一、最初の病院で駄々でもこねて入院でもできていたなら引き続き酷い扱いのままだったろう。

この病院へ辿り着くために必要な道のりだと思えば報われる。。


脊椎の炎症には変わりなく、痛み止めで治らなければMRIなど必要な処置をとって、入院計画5日の計画表が渡された。


日曜日なのにリハビリの人も看護師さんもしょっちゅう様子見に来てくれて、

仕事で行けなかったアトピーの診察も、担当医師に頼んでくれはるそう。


後から、「お見舞いは週に一回程度にしてくださいね」と、父のリハビリ病院と同じことを言われたけど、あまり厳しくなかった。


何より藍くんが、この病院に救われて、

安心してご飯を食べていることが何よりも嬉しい。