オーデュボンの祈り
サンケイホールブリーゼにて。

原作/伊坂幸太郎
演出/ラサール石井
出演/吉沢悠、河原雅彦、小林隆、石井正則、武藤晃子、小泉深雪、寺地美穂、町田マリー、春海四方、玉置怜央、陰山泰、筒井道隆

あらすじ。
宮城県仙台市の沖にある「荻島」が舞台。
「荻島」とは誰も知らない島。島外との接触も一切ない。
そんな島に連れてこられた伊藤。
伊藤は人生をリセットするつもりで行ったコンビニ強盗に失敗し、凶悪な警官であり中学時代の同級生・城山から逃げていた。その最中に連れてこられたのだ。
荻島には“喋る案山子”の優午がいた。
優午には未来が見える。島民の心の拠りどころだ。

そんな優午がある日殺された。

未来が見えるはずなのに何故?誰が?
そうして、伊藤は島を案内する日比野と一緒に真相に迫っていく。

だいたいこんな感じです。


原作は大好きな作家、伊坂幸太郎氏のデビュー作です。
ミステリーを解くヒントがいたるところに散りばめられ、最後に全てが繋がる様は「爽快!」以外の何物でもない!といえるような作品です。
初めて読んだ時から大好きな作品です。


今回は、この舞台版です。
正直、不安でした。映像化することすら難しいのでは?というような作品なので、表現に制約のある舞台でやるというのはあまりにも無理があると思われたからです。
さらには、優午をはじめ魅力的な登場人物がたくさん出てくるこのお話を演じきれる役者はいるのか、と。
見たいけど見たくない、という感じで。ずっと行くか迷ってました。


ですが、そんな心配は無用のようで。
本当にステキなお芝居に仕上がっていました!
原作に忠実で、演出方法もすごく綺麗でした!
オープニングのハトの大群の映像が一番好きですね( ´艸`)
出演者も原作のイメージに沿っていて、それがまた良かったです!
初めはキャラクターごとに自分なりのイメージを持っていたと思うのですが、それぞれ役者たちがみんな「しっくりくる」雰囲気をお持ちの方々で…。きっと次に小説版「オーデュボンの祈り」を読んだときには、今回の役者さんたちの顔が出てくるんだろうなー、と。それくらいしっくりきてました!


ただ、演出方法がシンプルな舞台装置と抽象的な表現を主とするものだったので、嫌いな人は苦手かもしれませんね…。
とは言っても、あやの自身が抽象的な舞台は苦手にも関わらず、すごく楽しめたので……ラサール石井やるじゃん!と思いましたね(笑)
あとは伊坂幸太郎さんの原作が魅力にあふれた作品だから、というのも大きいでしょう!←贔屓
でも、このお話は喋る案山子の優午が出てくる時点でかなりファンタジーの要素を含んでいるので、抽象的な表現方法が幻想的にさせてたのかもしれないですね。

例えば、伊藤の過去の記憶(祖母が亡くなる前に言われた「お前は逃げる」という言葉の回想)のシーンを舞台後方に垂れ下っている白い幕に陰で映し出したり。
島民たちがそれぞれ優午の言葉を思い出す場面では、優午役の筒井さんがふらりと現れたり。
すごく不思議な空間だった。でも、それがステキだった。
キレイな演出でした。


あとは、すごく個人的な感想ですが…河原さん良いなぁ(笑)
最近、河原雅彦ことマッチャーが気になるのです。
それもあって、マッチャー見たさに来たってのも40%くらいは含まれています。
何が良いかって…怪しい顔ですね(笑)
すごく好き。ああいう怪しい顔。
しかも、大好きな日比野役だからさらによし!

今日の座席は前から3列目の通路側だったので、2回ほどマッチャーが横を通過したのよね。
至近距離に興奮しました(笑)
匂ってみたけど分からなかった(笑)
マッチャー……ちょっと好きになりました。


帰りはブリーゼの前でラサールさん見たんだけど、荷物が多そうだったのでサインは頼まなかった。

仙台の公演も成功させてもらいたいですね!