情報公開されました。

 

2023年最初の舞台出演のお知らせです。

 

宮本亞門さん演出『画狂人北斎』(令和5年版)に出演致します。

 

葛飾北斎を西岡德馬さん

北斎の娘お栄を雛形あきこさん

が新たに演じます。

 

令和元年版(初演)、令和3年版に続き、私は柳亭種彦を演じます。

 

東京プレビュー公演から、久しぶりのツアー、東京凱旋公演まで、しっかり演じたいと思います。

 

詳細決まり次第、こちらに掲載します。

 

応援宜しくお願い致します。

 

公式サイト:https://no-4.biz/hokusai2023/

 

 

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『画狂人北斎』(令和五年版)

舞台版「画狂人 北斎」

江戸時代。葛飾北斎と娘・お栄の親子関係を軸に、それを取り巻く高井鴻山、柳亭種彦との人間模様。そして現代。長谷川南斗と峰岸凜汰のそれぞれの北斎に対する思い、そして、葛藤。

 

江戸と現代を往き来する展開の中で、それぞれの時代を生きる6人の人間たちを通して、人生とは何なのか、人間とは何なのか。「画狂人」と呼ばれる北斎の生きざまそのものが現代人に問います。他人を顧みず、自分勝手に画に向き合い、狂ったように画を描き続けた生き様。現代人は思います。「どこかこんな生き方にあこがれないか?」

 

2017年、以前より葛飾北斎の大ファンであった宮本亞門が北斎の一生を朗読劇という形で表現。2019年、その朗読劇をストレートプレイの舞台作品として初演。2021年、初演の成功を受けての再演は、コロナ禍のさ中でその要素も加味しての苦労公演。そして、2023年。満を持して、海外公演への発信・展開も見据え、キャストも新たにリニューアル公演として上演いたします。

 

変人と評価され、当時ではあり得なかった90年という葛飾北斎の狂気の人生。それを支えた娘・お栄。娘として、母として、味方として、敵として、画の同士として…。宮本亞門という演出家の目を通して表現されるこの親子の葛藤は常に「現代」に矢を放ちます。

 

有名高貴な画家という観点ではなく、そこら辺にいる変なおっさんという目線で北斎を捕らえ、お栄を始めとする北斎に圧倒的な影響を受けた江戸と現代の人間たちの人生模様。あり得ない人生を全うした葛飾北斎が現代に問う人間感をお楽しみください!

 

 

演出:宮本亞門

「人生はやり直せる」

 

葛飾北斎は、私が最も尊敬する日本人だ。

それは自らの作品で世界中の人を感動させたからだけではない。

一回限りの人生を、誰よりも本気で生きた人だからだ! 

こんな先輩が日本にいたとは、つくづく日本人として誇らしい。

現状や過去に甘えず、30回も改名、93回引っ越し、それに3万点ものあらゆるジャンルで、スタイルも変えた名作を残した。

まさに「人生はいくらでもリセットできる、自分は変われる」を見事に証明した人なのだ。

 

特に北斎は、北斎が70代以降が凄い! 

72歳で富嶽三十六景をスタートしたと思ったら、突然版画を止め、一つ一つ精魂をこめた肉筆画を描き出す。

その肉筆画らの殺気立つほど究極に追い込んだ世界観は、壮大な宇宙だ。

北斎が言った「73歳にしてようやく動植物の骨格や出生を悟ることができ、80歳ではさらに成長し、90歳で絵の奥意を極め、100歳で神妙の域に到達し、百何十歳になれば1点1格が生きているようになるだろう」こそが、画狂人北斎の本質なのだ。

 

だが私は北斎を天才と片づけない。なぜならこれほど正直で、生々しく愛おしい人間はいないからだ。

苦労もし、葛藤もし、人を想い、誠心誠意生きた人、だから、私たちは北斎の絵にこれほど愛着を感じ、その生き方から勇気と生きる喜びを感じるのだ。

 

そしていよいよ今回、新たなキャストによる公演が始まる! 

まるで北斎そのもののような西岡徳馬さんや雛形あきこさんらによって生まれ変わる「北斎」を是非その目で観て体感してほしい。

北斎の波乱な人生のうねりが必ずやあなたに、生きる凄みを伝授してくれるから。

劇場でお待ちしております。

 

 

プロデューサー:難波利幸

舞台作品というのは、いい脚本、いい演出、いいキャスト、いいスタッフが整えば必ず成功する、とよく言われます。では、この「いい」というのは何が「いい」なのか。

 

自分が演劇を作ることにおいて魅力のひとつに「狂人と知り合う」ということがあります。「普通じゃない人」「変な人」「自分では普通だと思っている人」「勝手に個性的な人」「いいかげんな人」受け取り方は様々ですが、こういう人たちが大好きです。自分にとって「いい」というのはきっとこういうことなんだと思います。

 

『画狂人 北斎』という作品は葛飾北斎を筆頭に、お栄、高井鴻山、柳川時太郎、柳亭種彦、長谷川南斗、峰岸凜太という狂人が舞台上に登場します。それを束ねるのが宮本亞門という狂人です。「いいカンパニー」というのは「狂人カンパニー」を作ることなのだと思います。そうすれば自然に作品が尖っていくのだと思います。

 

2017年「リーディングでスタートした北斎の話を舞台化したい。難波さんに製作をお願いしたい」亞門さんからの一本の電話からこの舞台作品は始まりました。それはあたかも「北斎っていうおもろい奴がいるんだけど一緒に舞台化しないか」というヤンチャ坊主の戯言のようにも聞こえました。あっという間だった初演、コロナ禍でより江戸と現代の内容が浮かび上がった再演。これらの公演を経験したことにより次公演に向けての指針がはっきりしたように思います。

 

満を持しての2023年の公演は北斎の街墨田区の全面協力のもと曳舟文化センターで幕を開け、まるで北斎が地方の都市を訪れたかの如く全国公演を視野に入れ、東京凱旋・紀伊國屋ホールへと続きます。その先にあるのは必然としての海外公演を目指したいと思います。

 

この作品は北斎の生き様を描き、お栄をはじめ時代を超えて北斎に振り回された人たちを描いています。観に来られたお客様も北斎の生き様に振り回され、あり得ない北斎の生き様を感じていただき、羨ましくもあり、今の自分の幸せを感じていただければと思います。

 

「葛飾北斎×宮本亞門×西岡徳馬×雛形あきこ×馬場良馬×谷佳樹×津村知与支×水谷あつし」という狂人たちの競演をお楽しみください。

 

 

 

スケジュール

 

2023年

 

【東京プレビュー・墨田区公演】 曳舟文化センター

 

2月2日(木)~4日(土)

 

 

【地方巡演】

2月6日(月)~3月19日(日) 札幌、秋田、金沢、長野、京都、大阪、広島、福岡

 

【東京凱旋公演】 紀伊國屋ホール

3月22日(水)~26日(日)

 

詳細は後日発表します。

 

 

配役

 

西岡徳馬: 葛飾北斎(72~90)……江戸時代の絵師。

雛形あきこ:お栄(52〜70)……北斎の娘、絵師。

     麗奈(30)……凜太の姉

馬場良馬: 高井鴻山(36)……小布施の豪商の息子。絵師。

柳川時太郎(15~33)……北斎の放蕩孫。

谷 佳樹: 峰岸凜汰(26)……南斗の助手。画家。

津村知与支:長谷川南斗(44)……北斎研究家。

水谷あつし:柳亭種彦(55)……戯作者。北斎の親友。

馬場修平(40)……美術館の北斎イベント担当学芸員。

 

 

スタッフ

演出:宮本亞門 脚本:池谷雅夫 音楽:福岡ユタカ 美術:伊藤雅子 照明:日下靖順 音響:山本浩一 衣裳:前田文子 ヘアメイク:宮内宏明 舞台監督:やまだてるお 映像:栗山聡之 演出助手:MOEKO 大道具:保坂史朗 宣伝美術:菊田参号/田中しおり 写真撮影:園田昭彦 企画:松堂今日太 プロデューサー:難波利幸

 

 

企画:WМ(宮本亞門事務所)

製作:エヌオーフォー【NO.4】

 

 

キャストプロフィール

西岡徳馬

1946年10月5日生、神奈川県出身。1970年に劇団文学座に入座。多くの舞台で主演を務め代表的な役者となるも、1979年に退座。1989年、40歳でつかこうへい演出の舞台「幕末純情伝」に主演し、新境地を開拓。1991年には一世を風靡したドラマ「東京ラブストーリー」でヒロイン・赤名リカの不倫相手の上司役に抜擢され、一躍脚光を浴びる。以降、圧倒的な演技力と作品に深みをもたらす存在感で幅広く活躍。近年はバラエティー番組でお笑い芸人のネタを全力で披露するなど、コミカルでユーモアあふれる人柄も広く知られるようになる。最近の主な出演作として、舞台「メタルマクベスdisc1」「プラトーノフ」「クイーン・エリザベス」「魍魎の匣」「RED&BEAR ~クィーンサンシャイン号殺人事件~」「HELI-X」、映画「関ケ原」「娼年」「ヌヌ子の聖★戦 ~HARAJUKU STORY~」、ドラマ「過保護のカホコ」「⼩説王」「リカ」「鉄の骨」「家政婦のミタゾノ」など。2020年、芸能生活50周年記念シングル「だろ?」で歌手デビューを果たした。

 

雛形あきこ

1992年ドラマで女優デビューしたのち、1994年にフジテレビビジュアルクイーンに選ばれ、1996年には第33回ゴールデン・アロー賞グラフ賞を受賞。ドラマ等で活躍する一方、人気バラエティ番組「めちゃ²イケてるッ!」(めちゃイケ)では22年に渡りレギュラーとして出演。現在もドラマ・映画・舞台など幅広く活躍している。

 

馬場良馬

1984年12月15日生まれ、千葉県出身。2008年、ドラマ「東京ゴーストトリップ」レギュラー出演を機に本格的俳優デビューをする。同年、ミュージカル『テニスの王子様』手塚国光役として出演。2012年~2013年放送のスーパー戦隊シリーズ「特命戦隊ゴーバスターズ」のブルーバスター/岩崎リュウジ役として出演する。近年では、原作手塚治虫・演出荻田浩一氏が手掛ける、ミュージカル「アラバスター」にも出演。多くの映画、舞台、ドラマに出演する。

 

谷 佳樹

1987年6月8日生。大阪府出身。舞台:「文豪とアルケミスト」志賀直哉役、「信長の野望・大志」明智光秀役、2.5 次元ダンスライブ「ツキウタ。」長月夜役、音楽劇「金色のコルダBlue Sky」八木沢雪広役、「DARKNESS HEELS」 ジャグラス ジャグラー役、「剣が君」緑役。映画:「四畳半のジェメオス」主演、「神ミタイナ時間」主演。2.5次元から小劇場、プロデュース作品と常に演技力を買われ、活動の幅は広い。2022年、最近では、舞台「わが友ヒットラー」でヒットラー役を演じ、絶賛された。

 

津村知与支

1975年7月13日生、北海道出身。劇団「モダンスイマーズ」・ユニット「道産子男闘呼倶楽部」所属。劇団、ユニット公演のほか、外部公演にも多数出演。映像でも活躍。個性ある曲者役者としての存在感は群を抜いている。【舞台】モダンスイマーズ『だからビリーは東京で』、道産子男闘呼倶楽部『五月、忘れ去られた庭の片隅に花が咲く』、NO4『画狂人 北斎』、PARCOProduce『すべての四月のために』、『FORTUNE』、た組『ぽに』、明後日企画『日の本一の大悪党』、椿組『毒おんな』 【TV】日本テレビ『同期のサクラ』、フジテレビ『SUITS/スーツ2』、テレビ朝日『相棒』、『名探偵 明智小五郎~vampire~』、テレビ東京『三匹のおっさん』(レギュラー)、WOWOW『予告犯』など多数。

 

水谷あつし

1965年7月26日生、神奈川県横浜市出身。18歳の時、圧倒的人気を博した「東京キッドブラザース」に入団。若くして看板俳優として全国公演で活躍。在団中萩本欽一氏のバラエティ番組にレギュラー出演し人気を博す。退団後、TVドラマ、映画等にも進出。【TV】『武田信玄』『あぶない刑事』【映画】『誰も守ってくれない』『グッドモーニングショー』【舞台】『ブラッドブラザース』『アニー』『グッバイ、チャーリー』『bambino』『ダブルブッキング』『伊賀の花嫁』など多数。2枚目から3枚目まで、コメディセンス抜群のどんな役でもこなせる貴重な俳優としてオファー