役所広司さんのパーフェクトデイズ、観てきました。


毎日の仕事、生活の繰り返し。それを丁寧に、心を込めてやること。好きなこと、小さな楽しみを日常の中に散りばめていること。自分の身の丈にあった、心に沿った生活をコツコツ続ける姿。

私が目指していることでした。


きっと、この人の御実家は裕福なのでしょう。今は施設?病院?にいらっしゃるお父様とは、考えが合わなかったのですね。


なんとなく、私と被るところもありました。私は、甘々な人間なので、いい子の顔をして育ってきましたし、結婚後親と距離を置いた時も、今、親と関係を戻しつつある中でも、経済的に助けられて来ています。

彼のように、一人、自分の道を進めてはいないです。


これから先、私も歳を重ねて、晩年に向かいます。私は離婚し、彼のように、コツコツ働き、小さな楽しみと共に一人で生きていくことを目指しています。

子どもたちもいますが、結婚せず、それぞれの仕事に励んでいます。子どもたちの手助けをできる自分でいたいですが、負担にはなりたくないです。


映画の中では、セリフが少なく、本当に彼が話すことのない生活をし続けている様子を見て、Mさんの生活とも重なり、自分自身とも重なりました。


面白くはなかったけど、心に沁みる何かを感じています。


東京で公衆のお手洗いの掃除をする姿の映像の中、御手洗いが綺麗すぎることには違和感を感じました。現実の外の御手洗いは、もっと汚れているような…お掃除の様子やゴミを拾う姿に、現実味が薄れ、東京の御手洗いの宣伝のようにも見えてしまいました。

実は、私が思う現実が間違っていて、映画の方が現実に近いのかもしれません。


観たかった映画でしたので、行ってよかったです。