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伊勢の国造アメヒワケはアメフタエの孫。


アメフタエの元の名をムラクモといいます。
彼が日夜見に就く際に、「ムラクモ(叢雲) では暦をつくるにも、陽陰(日月)を見る目が曇る」というので、アメフタヱという名をアマテルより賜る。(ホツマ・24文)
さらにアメフタエは、アマノコヤネから『マツリの文』を賜っていて、この書は陽陰(日月・魂魄)に関する知識をまとめたものだといいます。

日夜見とは、暦を作る者。気象・天文学者。のちの陰陽師。

初代はオモイカネ。
次にタチカラヲ。オモイカネの子で、母親はワカ姫…つまりイサナギ&イサナミの最初の子です。
その次にアメフタエ。
重要な職のはずなのに。この後が不明。

 

ヤソキネはアマテルのご学友。タカキネはアマテルの子・オシホミミの補佐役。タカキネの子がオモイカネ。

 






茨城県那珂市静にある靜神社(しずじんじゃ)。
主祭神:建葉槌命
配祀(神社の主祭神にそえて,その神と縁故のある他の神をまつる):手力雄命 高皇産靈命 思兼命


「静」は、倭文(しづり、しどり)からの転訛とされ、建葉槌命(タケハヅチ)は織物の神様。
ところが、配祀が。
手力雄命 高皇産靈命 思兼命とは。

はてな――いや、これを見たときしばしぼう然としてしまいました。

すでに述べたように、手力雄命(タチカラヲ)と 思兼命(オモイカネ)に共通するものといったら、彼らは『日夜見』、暦を司る者、気象学者で天文学者なのです。

なので……靜神社のこの主祭神と配祀の関係はいったいどういうこと??

日本書紀によると、建葉槌命は、星神・香香背男(アマセオ)を征服した神である、と。

さあ?? なんなんだ?? なにがあったんだ??

日夜見すなわち陰陽師。

有名なのが安倍晴明の安倍氏、また、加茂氏、弓削氏、芦屋氏。ならば陰陽師の方から祖先を辿ってみる。するとですね。弓削氏の祖先がアメヒワシなのです。ほかの三氏はうまく遡れない。

もう推測か妄想かということになりますが、アメフタエの子孫は日夜見を継がなかった。で、なぜかタケハヅチが継いだということでしょうか。
天津甕星あるいは逆賊アマセオを征することで。


さらには、タケハヅチの兄弟なのか別名なのか、ナガシラハ(長白羽神)、または、アメノシラハ(天白羽神)いう人がいて、謎の多い天白信仰のもとになったのではないかと。

起源を求めるのが難しい、けれども、地名、人名などとして残り、タケハヅチの父・アメヒワシが祭神となっている鷲神社がお酉さまと呼ばれて今も親しまれているように、生活の中に深く根を下ろしているということは、それだけ古くから人々と関わって来たということなのでしょう。

日夜見 / 陰陽師は科学者であり、同時に呪術師でもあったといいます。ならば、信仰の対象になってもおかしくはないと思うのです。