マイペースな人が好き | フラメンコ舞踊家 森山みえのブログ

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東京都内ですが隣駅は千葉県という東京の東側でフラメンコ教室を運営しています。

舞台に対する想い、そして舞台に繋がる教室での日々のこと、私の日常をブログにつづります。

 

夏が来た!

 

 

昨日は暑かったですね。

今日は昨日以上に厚いですね。

6月半ばにも関わらず、もう既に夏ですね。

 

さて、昨日の夜のクラスはいつもより人数も多く、熱気にあふれていました。

 

 

 

続けられることが強み

 

 

今、火曜夜のクラスでは、ファンダンゴ・デ・ウェルバをパリージョ付きで踊れるように取り組んでいます。

 

去年の6月にアルハムブラで開催された発表会では、このファンダンゴ・デ・ウェルバを生徒さんたちはパリージョなしで踊りました。

 

このクラスでファンダンゴを課題曲にと選んだ時から、パリージョを付けて踊ることを目標としていました。

ただ、このクラスのほとんどのメンバーは

「フラメンコを始めて最初に習うセビジャーナスを終えました。

2曲目はファンダンゴです!」

という方々でした。

当然ながら時間がかかります。

 

「一つ一つ、できることを増やしていきましょう」

 

ということで、去年6月の発表会ではパリージョなしで踊りました。

 

 

そして、無事に終えた発表会。

 

 

この後、別の曲に変えるか、ファンダンゴを復習がてらパリージョを付けて踊れるようになるか、どちらがいいかを生徒さんたちに選んでもらいました。

 

 

ファンダンゴのリンピアール&パリージョ付き

 

を選んだ生徒さんたち。

 

 

あれから1年が経ちます。

 

 

本当に上手くなった。

 

背筋は伸びてきたし、動きもスムーズになってきたし、どことなく小慣れてきました。

 

 

新メンバーも加入

 

さて、去年の発表会を終えた後に、ぽつり、ぽつりと新メンバーも加入しました。

もう10年くらい前にフラメンコを少しだけやってて、また踊りたくなったということでこのクラスに入った方もいます。

入門クラスから進級してきた子もいます。

 

 

私も長くフラメンコをやってるので分かるのですが、既に振付が進んだクラスに途中から入るのって、とても難しいんですよね。

 

『同じレベルの人たち&既に振付が進んだクラス』

 

よりも、

 

『上のレベルの人たち&振付を皆と一緒にスタートできるクラス』

 

の方が楽かもって感じるくらい、途中から入るのは大変。

 

そんな中、二人は既存の生徒さんに追いつきました。

良く頑張りました。

 

 

 

プライドは高くない方がいい

 

私は何事もプライドは高くない方がいいのではないかと思います。

 

プライドが高いと失敗できない。

カッコ悪い自分を許せない。

 

故に、挑戦できない。

 

 

上手くできない自分をよしとし、ゆったりとした気分でレッスンを受けていれば、そのうちできるようになることは多々あります。

 

でも、完璧主義の人にはそれができません。

 

きちんとできることしか手を出せなくなります。

そして、きちとできないことに直面すると、途中で投げ出したくなります。

 

 

できても、できなくても、気楽に構えてればいいのよ。

周りの人は、他人のことなんか気にしてない。

 

 

 

マイペースな人が好き

 

私の個人的な好みですが、マイペースな人が好きです。

 

「あの人がやるなら私もやる」

「あの人がやらないなら私もやらない」

 

「あの人は上手くない」

「あの人は上手い」

「それに比べて私は…」

 

「こんなことをしたら、他の人にどう思われるかしら」

「できない癖に上のクラスに行って、バカみたいって思われないかしら」

「これができたら、皆はすごいって認めてくれるかしら」

 

と他人が気になって仕方ない人より、自分の選択を他人の動向に左右されない人が好きです。

そういう人は男女問わず、かっこいいと思います。

 

 

私の生徒さんにはそういう人は多いです。

 

マイペースって言うと、周りお構いなしの傍若無人って思われがちだけど、そんなことないわよね。

そういう人たちはきちっと配慮できている人がほとんどです。

なぜなら、自分のペースを大事にできる人は、他人のペースも尊重できるからです。

 

 

そして、先生目線で見ると、そういう人たちは伸びます。

 

周りにどう思われるかより、自分がどうしたいかを大事にする人たちは、どんどん挑戦していくので伸びます。

そして、潔いです。

 

 

当然ながら先生としてもそういう子たちを伸ばしていきたいと思うし、個人的にもそういう人の方が私が友達になりたいタイプの人達なので、一緒にいて居心地がいいし、そういう人とでないと舞踊団公演なんかは一緒に作れないと思ってます。

 

 

 

他人は関係ない

 

 

他人が何をしようと、実のところ、自分には関係ないんです。

 

同じクラスに

下手な子がいようと、上手な子がいようと、

嫌いな人がいようと、好きな人がいようと、

 

関係ないんです。

 

 

先生に認められようと、そうでなかろうと、関係ない。

 

自分のことに集中してたら、他人なんて気にならない筈。

 

 

自分に集中ができると芯が生まれるので、他人からの干渉もうけにくくなります。

自分がしっかりあるタイプの生徒さんたちを見ていると、芯の強さ故に自分を生きてる感じが見受けられます。

 

一方の他人が気になる人たちは自分に芯がないから、他人から干渉をうけやすいし、他人からの干渉によって、気持ちも選択もユラユラ揺れがち。

でも、それをしてると、芸事に集中できないでしょ。

すると、上手くなるのが鈍る。

もったいない。

 

 

なにより命がもったいない。


時を刻むことは、私たちの命を削ること。

時間は私たちの命。

 

命を削って他人を気に掛けてるなんて、馬鹿なこと。

だから、他人なんか気にせず、自分を生きよう!

 

 

ちょっと話が逸れちゃったけど、昨日の夜のクラスの生徒さんたちは、

「自分を生きてるなぁ。天晴だ」

と感じる人たちが多く、とても空気が清らか。

 

 

まだキャリアの浅い生徒さんのクラスですし、そこそこの年齢が行ってから始めているので、上手くなるのに時間を要すると思います。

でも、

「確実に上手くなり、長く続き、長く続くから更に上手くなり…」

ってするのはこういう感じの人達だって私は思ってます。

 

何につけ、物事を達成できたり、習得できたりするのは、才能よりも心の持ちよう。

いわゆる、メンタル。

 

 

次はカラコレス

 

 

長きに渡り取り組んできたファンダンゴもあと少しで終わり。

 

7月23日からはアバニコを使ったカラコレスです。