フラメンコの歌詞は謎が多い | フラメンコ舞踊家 森山美恵のブログ

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東京都内ですが隣駅は千葉県という東京の東側でフラメンコ教室を運営しています。

舞台に対する想い、そして舞台に繋がる教室での日々のこと、私の日常をブログにつづります。

 

 

タンゴ・デ・マラガ

 

タンゴ・デ・マラガを教えているクラスがあり、

既に、

サリーダ→ファルセータ→一つ目の歌→ファルセータ→エスコビージャ

は振付が終わってて、

ここしばらく……って結構長く、かなりずっと、リンピアールをしてきました。

まだリンピアールは続けますが、そろそろ二つ目の歌に移ろうと思い、

二つ目の歌を覚えるべく、歌詞カードを取り出してみました。

 

Estando yo de guardia un día 

en los momentos de Gines

Me dijo mi coronel

Que adonde pertencia

 

 

二つ目の歌は終わりをタンゴのテンポに変えるものにしたいので、この歌詞をカンテさんに歌ってもらうことになり、

 

Yo le dije Andalucia

 

という歌詞に繋がります。

 

 

 

フラメンコを踊るなら、スペイン語は、ちょっとはやった方がいい

 

フラメンコを踊るなら、「スペイン語は必須!」とすら思います。

が、しかし、私もペラペラとは遠く及ばないので、言えるご身分ではございません。

ただ、本来は必須だと思います。

少なくとも、やっといた方がいい。

それでも、スペイン語を全く勉強する気が起きない人には、

「やっといて損はない」

とお伝えしたい。

 

フラメンコはスペイン語で歌われてます。

最近では日本語で歌う人もいて、それは素晴らしいことだと思ってます。

ただ、スペイン語を話す人たちが作った音楽であり舞踊であることは不変です。

 

スペイン語ネイティブたちが、スペイン語のイントネーションだったりリズムだったりを持ってして作った音楽・舞踊ってことです。

 

スペイン語を話せない人でも、スペイン語を話してるスペイン語ネイティブたちの音声を聞いて、

「随分と日本語と話し方もテンポ感も違うな。なんか、怒ってるみたいだ」

って思ったことはあると思います。

 

そうなんです。

スペイン語は、スペイン語を話せない日本人からすると、怒ってなくても怒ってるように聞こえます。

同じラテン語系でも、フランス語やイタリア語はもうちょっと柔らかいのに、スペイン語だけ妙に強く感じます。

その上、スペイン人は顔が濃いから、益々怒って見えます。

 

何で怒ってるように感じられるか。

それは、語尾が強いからじゃないかと、私なりに分析します。

 

 

例えば、日本人はママ、パパという単語を

 

ママダウン

パパダウン

 

と語尾を下げます。

所謂、尻切れトンボです。

 

ところが、スペイン語だと、

 

ママアップ

パパアップ

 

と語尾を上げます。

上げるというか、強めます。

 

 

マ (日本語)

 

(スペイン語)

 

って感じです。

 

 

こういう感じで、日本語とスペイン語における音の差がとても多い。

スペイン語に尻切れトンボはないような気がします。

 

 

未だフラメンコに馴染みがなく、普通の日本人が日本人の感覚で普通に何かフラメンコのパソを踊るとなると、

日本人はこの日本語の感覚でやるので、スペイン語の感覚でやるスペイン人の踊りとは似てるけど非なるものになります。

 

例えば、ゴルペの連打のパソを日本人がやるとすると、

 

タタタ 

 

と終わりに向け、曖昧な打ち方になります。

 

ところが、スペイン語のノリだと後半が強くなるので、スペイン人は

 

タタ

 

とフォルテシモしていきます。

そして、フラメンコだとこういうものです。

 

マルカールも

 

12 1 2 と捉える日本人

 

1 2  と捉えるスペイン人

 

と言う感じで異なります。

 

 

 

こういったことも、ちょっとでもスペイン語を語学として勉強すると、感覚的に分かってきます。

 

 

さて、ブログで発信しておきながら、こう言っては何ですが、

こういうのをブログ等の文字で読んで、頭で理解しても無駄です。

思考というのはとても便利なものですが、芸術分野では思考だけでどうにかはできません。

むしろ、邪魔になることも多い。

 

芸術分野というのは、感覚です。感じる力です。

 

実際に経験し感覚的に分かることと、思考を使い頭で理解することは全然違います。

 

失敗してもいい。

上手くできなくても。

中途半端でもいい。

挫折してもいい。

飽きて放り投げてもいい。

 

それであっても、経験するということは大事です。

 

経験から得る感覚以上に学べるものはない。

 

 

こういうブログを読んで、理解した気になるのではなく、

こういうブログは、

「やってみようかな」

というきっかけに使って頂けたらと思います。

 

 

歌は語学の題材にとてもいい

 

語学の勉強の中でも、中々面倒臭くて、億劫なのは単語の暗記。

特に、大人になればなる程に頭は固くなり、頭に入ってきません。

 

 

歌です。

 

歌。

 

歌詞。

 

 

歌に興味を持つと、単語の意味を調べる為に辞書を引きます。

 

そして、その歌詞を暗記する際に、もれなく単語も暗記します。

 

何度も歌うので、舌も回ってきます。

 

 

英語を勉強した時も、同じようなことをしました。

 

 

 

ということで、タンゴ・デ・マラガの歌詞

 

Estando yo de guardia un día 

en los momentos de Gines

Me dijo mi coronel

Que adonde pertencia

 

その日、俺は勤務の日で

ヒネスで警備をしてたんだ。

そうしたら大佐が俺に尋ねたんだ

「おまえ、所属はどこだ?」って

(意訳してます)

 

 

フラメンコの歌詞って謎ぉぉぉ滝汗

 

これはどう解釈したらいいんだ?

何かのミュージカルのワンシーンか?

 

 

 

『タンゴ・デ・マラガ』はタンゴ・デ・マラガと言わないらしい

 

一説によると『タンゴ・デ・マラガ』は、タンゴ・デ・マラガと言わないらしい。

タンゴ・デ・ティティ?

この辺、私は詳しくないし、なんか説明を受けた気がするけど、あまりちゃんと聞いてなかったから曖昧です。

フラメンコの歌詞については詳しく解説してる人のブログも沢山あるので、そっちを見てください爆笑

 

 

さて、フラメンコ練習生が必ず手に取る、ソロ・コンパス。

タンゴ・デ・マラガもあります。

 

『タンゴ・デ・マラガ』って書いてあるじゃんね~。

よく分からないですね。

 

 

 

 

 

 

 

こちら、へレス・フェスティバルのクルシージョでアナ・モラーレスのタンゴ con バタ・デ・コーラを受講した時の動画です。

歌を聞いて、「タンゴ・デ・マラガじゃん!」と思ったのですが、アナは、「タンゴ・デ・ティティ」と言ってました。

 

 

 

 

 

  2024年1月28日(日)はサラ・アンダルーサでソロの発表会

 

 

 

 

 

 

  2024年5月12日(日)は舞踊団公演『シンデレラ・コンプレックス』

 

 

 

 

 

 

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