またまた、けんごさんの熱烈な紹介動画を見て読んでみました


近くの図書館ではなかなか借りられない本が、次女の高校の図書館では結構借りることができて、学生の皆さん、学校図書館狙い目ですよ!




誰もが便利に障害無く暮らせるスマートシティ

最新のIT技術の粋を集めた実験都市「WANOKUNI」の街としての機能のメインは、すべて地下にあるのだ


そんな地下都市でおこった巨大地震により、地下にひとりの女性が取り残されてしまいます

彼女は「見えない聞こえない話せない」という3つの障害を抱える女性でした

崩落、浸水、火災で救助隊が近づけない中、ハルオはドローンを使って彼女を誘導するという難しい任務につくのです




ハルオは、幼い頃に海の事故で兄を亡くし、それを自分のせいだと苦しく背負って生きています

兄がずっと言っていた「無理だと思ったらそこが限界なんだ」という言葉にある意味縛られ、無理して頑張り続けてるんです


だから、今回の救助も、どんな無理難題も諦めず、必死で方法を探し取り組みます



そこで、やっぱり出てくるネットの声💥

命懸けで救助にあたっている人に、どうして文句が言えるのだろう……

街の構想や関わった知事への非難、さらには遭難している女性の障害は嘘なのでは?とまで言い出す声


そして暴露系ユーチューバーは救助の邪魔までしてくる💥💥


これ、現実の災害現場でも起こってることだと思うんですよ💥


ほんとに許せない




しかし、難しい救助に当たる中、障害を持つ彼女について知る過程でハルオはだんだん気づくんです


無理だと考えてはダメ!

それが兄の思いとは少し違っていたことに



無理かどうかは自分で決める


無理なことは考えなくていい


じゃあ自分に何ができる?





ハラハラしながら一気読みでした

そしてラストでの感動


いい本でした