夏のうだるような暑さ。ゆで上げられちゃいそうな蒸し暑い日々を少しでも楽しみたい。
そんな時はこれ。
^O~ノスニッカーズ!
じゃないっ。
音楽を聴くだけで涼める効果があるんじゃないか?っていう企画をこのブログで始めて4度目の夏。
涼風を吹き込んだり、暑さを麻痺させたりしてくれる名曲たちを紹介してきました。
音で聴覚から涼むもよし、プロモーションビデオで視覚から涼むもよし、ノスタルジーに浸って暑さを忘れるもよし、五感をフル活用して涼みましょう。
これらの曲を5℃ Musicと命名して夏を彩っていきたいと思います。
もう8月になってしまったけど、今年もやりますよー。
大体今までの夏の一番星の曲は
2011年 COCTEAU TWINS
2012年 THE SHROUD
2013年 MISSING PERSONS
とややマイナーなニューウェーヴとかちょっと屈折したPOPSで入ると相場は決まっているようです。
そうゆう路線ならいっぱいあるな。
PARADISE LOSTというゴシックメタルバンドのライブを渋谷で見た時のことだ。
もう10年以上前かもしれぬ。
メランコリックなサウンド、動と静のくっきりとしたステージング。
そして、バンドは音で客と対話することを望み、曲名をそっけなく告げる以外、ほとんどMCもない。
ライブは中盤だ。
ヘッドバンギングをガンガンこなした曲が終わり、バンドは一旦サイドステージに消えた。
バンドのあいさつもなければ、もちろんソロの時間もない。
ただただこの曲が大音量で流れてきた。
それがこの曲だ。
DEAD CAN DANCE / PERSOPHONE
ピークに達した熱に、いきなりスピーカーから流れてくる妖しい轟音。
スピーカーがまるで冷蔵庫のように冷気を吹き出す。
こんな経験は初めてだ。
ほっくほくに茹で上げたパスタにぶっかけ氷をかけるような感覚・・・。
快感そのものだった。
そして、ちょうど2分ほど流してこの曲の前半部分が流れて静寂が訪れた時にフェードアウトしステージを見上げると、すでにメンバーが定位置にスタンバっているという算段だ。
こうゆうつなぎ方があるんだと感心させられた。
曲を流して流れを損なわずに次のステップに自然に流れていく。
こうゆうシナリオを描いたPARADISE LOSTもすごいと思うし。
こうゆう曲を作ったDEAD CAN DANCEもすごい。
場のつなぎ方といえば。
ライブ中あるメンバーがソロで演奏しながら、適宜交代して休んでいくというパターンが一般的だ。
メンバーひとりひとりにスポットライトも当たるし、個人のファンもそういう時間があった方が嬉しいだろう。
珍しいパターンもいろいろある。
これも10年以上前の話だが(なので今やっているかは知らない)、小田和正のライブに行ったとき「ご当地紀行」と称してツアーでの日々あるあるを映像に記録して流すっていう企画も面白かった。
ちなみに、このライブで一番楽しかったのは?
と同伴者に質問され。
「^@^ノご当地紀行!オフ コース」
と答えて怒られた記憶がある。
これをネタに小田和正のモノマネをしたら、結構周囲の評判が良かったりするが。
恥ずかしいのであんまりやりたくない(笑)。
あの感動の「絶品つなぎ」を記録したくてブログにしてみた感じです。
家に帰って色々調べてこの曲にたどり着いたとき、改めて聴いて。
ライブの感動がよみがえるスイッチのような役割をしてくれました。
そして月日は流れ、今改めてこの曲と向き合ってみると。
この曲は当時のようにライブの記憶としての触媒ではなく。
人間の人生のまるで走馬灯のような。
いろいろな思い出がブワッと吹き出してそして消えていく。
いろんな光景を思い出して涙する触媒になっていました。