今年は無機質な都心のお正月の風景から始まったわけですが。

それに引き続くのは素晴らしき無機質な音楽。


初音ミクの音楽は、完全なソフトから産み出された完全なる「作られた音楽」。

そこには人間的な感情だったり間だったりといったものは排除されている。

この辺りがこの種の音楽の非難対象となってしまうわけで、聴くに耐えないとそっぽを向いてしまう人種はおいらの周りには多い。

おいらも自分たちのバンドでは相当打ちこみを多用していたりしたものだから、あまり大きなことを云えた義理は無いのですが・・・。

ただこの初音ミクのYMOのカヴァーバージョンは無機質な最高の音楽をさらに感情を麻痺させたような感覚が心地よく響くバージョンなので、大好きなのである。


「中国女」 / 初音ミク




引き続き、本家YMOのバージョンをお出しするわけなのだが、これも素晴らしいの一言である。

1983年って。

もう30年前のライブ。

これは彼らの散開ライブからの画像ですが。

YMOも今年で解散して30年経つんですね・・・。


「LA FEMME CHINOISE」 / YMO




今聴いても全くを持って素晴らしい。

こんな前衛的な音楽を30年前にこの完成度で再現しているとは・・・。


凄い先輩方です。


今聴いても何ら色褪せることはない。

リアル世代ではない自分からすれば、彼らの「Technopolis」「Rydeen」くらいしか知識がなく。


細野さんは何を演奏しているのかが聴きとれず、熱烈なYMOファンの後輩に聞いたことがある。

その友人は細野晴臣こそYMOと豪語するほどのコアなファンだったのだが。


「背後から気を送っているんですよ。細野さんは!!」


この答えがめっちゃ長期記憶になってる(笑)。

ただ、この画像を見ると非常に巧妙なベースラインを演奏しているから過去の自分の浅はかな認識にごめんなさいとしか言いようがない。


その後輩とは最近まで一緒に仕事をしていたのだが。

彼が異動することとなり(とはいえ自分が参戦するとすればOZZFESTで再会することになるわけですけど)、その記念がてら・・・。

「自分の持っているもので欲しいものあったら言って下さい。」

って彼が言うものだから・・・。

「極悪レミーのOverkill Edition(初回限定版)」と半分ネタで答えたのだが。

彼の答えがイカしていて。

「あ、いいですよ。そしたら、KILLING JOKEのTシャツをください」

さんざん着倒して、ノビノビになったド古着を選択してきたお。

1stアルバムのジャケット(ベルリンの壁の崩壊をコラージュしている)が大好きという理由だけで購入したオランダ時代に見つけたエルサルバドル製のバッタもんで、1000円もしないやつとも今さら言えず・・・。

もはや木綿のハンカチーフください的な(古い!!)ささやかなものなのだが。


あげたら、超嬉しそうだったお。


物々交換としては、かなりえげつない内容だったのだが(笑)。


YMO大好きな彼の門出を祝してこのブログを捧げることとしよう♪