土用の丑の日、「スペーシアX」のプレミアムシートに乗ってきた | Log Book 2

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日々の日記です。
食べ歩き記や、旅行記、コンサート鑑賞記などなど、
ぼちぼち書き進めていきます。
(gooブログから引っ越ししました)

世の中的には、夏休みに入ったっぽい
3連休の初日7月19日(土)。

予てから申し込んでいた、
JR東日本びゅうツーリズム&セールスの
《選べるシート!東武特急「スペーシアX」と「SL大樹」日帰り旅」》
に行ってきました(^_^)v

いやぁね。
前からスペーシアXに乗ってみたかったんですよねぇ。
別に鬼怒川とかに用事は無いのに。

しかも今回、『選べるシート』という事で、
スタンダードシートとプレミアムシートを差額で選べるらしい。
これはもう、“申し込むしか無い!”という事で、
勢い込んで申し込んだんですが、
申し込んだ時点では、プレミアムシートはキャンセル待ち状態。
“まぁ、ダメで元々。キャンセル待ちしよう”と思って、
キャンセル待ち申し込みをしたら、翌日“お席が取れました”連絡。
え、そんなもんなの??
と同時に、ツアー会社からツアー参加の意思確認。
もちろん「行きます」の一択です。

それからしばらくして、ツアー会社から旅程表が送られてきて、
ツアー参加のドキドキ感が高まりますw

 

旅程表は、ざっとこんな感じ。

      

  発駅 乗車列車 着駅
往路
新宿 「きぬがわ」 下今市
自由時間約1時間
下今市 「SL大樹ふたら」 鬼怒川温泉
復路
自由時間約2時間
鬼怒川温泉 「スペーシアX」 浅草

※列車発着時刻は省略

 

ざっと言うと、新宿~鬼怒川温泉間の往復なんですが、

往路は、途中の下今市でSLに乗り換え。

復路は、鬼怒川温泉から浅草まで直行という感じ。

ランチは、往路の新宿~下今市間で、お弁当支給となります。


として当日。
旅程表に記載の集合場所に行くと、
よく見るツアー会社の旗を持った添乗員さんが!
そこでエントリーして、最初に乗る「きぬがわ」の
乗車票をもらいます。

 


この“乗車票”というのは、乗車券じゃ無いんですよね。
団体旅行などの時に、乗るべき列車や座席を表示しただけのもので、
旅行者以外の者が運賃等を支払った場合に交付されるもの。
この“旅行者以外の者”とは、この場合はツアー会社です。

今回もらったのは、通常の乗車券よりも横長で、
自動改札を通ることが出来ないタイプ。
という事で、JR社員のいる窓口を通って駅構内へ。

発車時刻の10分前くらいになって「きぬがわ」入線。


この「きぬがわ」はかつて「成田エクスプレス」として使われていた253系。
「成田エクスプレス」の時代は乗ったことが無いんですが、
こういう時に初めて乗ります。

乗車して間もなく、昼食のお弁当が配られます。


そう、今回のツアーはランチを摂る明確な時間が無く、
途中弁当支給の形態。
いやぁ、もうこれは、完全に列車に乗ること自体が目的ですからねwww

お弁当は、亀戸の升本のお弁当。
120周年記念弁当だそうです。


【口取】蒸し鶏亀辛おろし、生麩田楽、鶏のくわ焼、いかつみれ、玉子焼き、鱈香味焼き、中華くらげ、野菜煮物
【ご飯】白米
【こだわりの逸品】大根たまり漬、亀辛麹
升本のHPを見たら、販売12000食限定らしいので、
これは、ラッキーだったのかな?
まぁまぁ、美味しかったです。

そうそう。
新宿で乗った時は、隣に人が居なかったんですが、
途中駅から乗ってきました。
途中駅参加という事もあるんですね。
面白かったのが、途中駅参加の人は、座席集合という事。
途中駅参加の人に対しては、“駅構内には入場券では入れ”

という案内があったっぽいんですが、
本来、入場券で車両に立ち入ることは許されていないはず。
そのあたり、ツアー会社とJRでは、どういう整理にしているんですかね?

さて、そんなこんなで、途中の栗橋でJR線から東武線へ。
ここで接続しているのは知っていましたが、ここを通るのは初めて。
途中、デッドセクションがあって、電車の電源が落ちていました。
常磐線にも直流・交流切り替えのためのデッドセクションがありますが、
ここを通る時に電車の電源が落ちる事を意識することは無いのですが、
いまどき明確にここまで“切り替え!!!”という感じで、
電源を切り替えるのは珍しいですね。
面白かったです。

それと、JR線の方は東北本線だったわけですが、
JR線よりも、東武線の方が気のせいか揺れが少なく感じました。

そうこうしているうちに、最初の到着地下今市に到着です。


ここからSL大樹ふたら号に乗っていくのですが、

発車時刻まで少し時間があります。

という事で、下今市駅にあるSL展示館を見学です。
ここは、駅構内にあるので、列車に乗る時か、

あるいは入場券を購入しないと、
入ることが出来ないところになります。
なので、添乗員さんが「見学したい時は、

改札を出る前にしてください。改札を出てしまうと、

入場券が必要になります」と案内していました。

でもね、SL展示館と言っても、東武で活躍したSLの写真や
その時のプレートなどが、いくつか展示されているくらい。
その他、鬼怒川エリアをイメージジオラマもありました。



あ、有名Youtuberスーツ氏のサイン色紙もありました。


SL展示館からは外に出ると、SLの転車台も見ることが出来ます。
転車台の前には、転車台広場のゲート。


なんかしらんけど、後ろに踏切の警報器っぽいものもありますね。

そして、そのゲート近くには給水柱


給水柱の説明



そして転車台。


この転車台は、JR西日本から譲り受けたものだそうです。
っていうか、こんなものを移築したんだ。
大変だな。

車庫の中には、「試運転」マークの付いたSLがありました。



SLの乗車時間まで、まだ時間があるんで、一旦駅の外へ。


下今市駅は、SLの雰囲気に合わせるためか、レトロな雰囲気。
大きめのディスプレイはありますが、SLが走っていたころに
タイムスリップしたかのような雰囲気を感じます。



そんなこんなで、SL大樹ふたら号の乗車時間。
東武日光方面から、ディーゼル機関車を先頭に入線です。


鬼怒川温泉駅に行くときは、このディーゼル機関車は最後尾になります。

鬼怒川温泉駅方向には、SL


今回は、C11の325号機の様です。

C11の運転台も見れました。


っていうか、勝手に見たんですけどね。
運転士さん、機関助手さん、撮られ慣れていますね。
運転台左端には、たぶん今の線路を走るために、

後から取り付けられたであろう機械が見えています。

この時間帯、たまたま東武100系のスペーシアが入線中。


SLとスペーシアが並んだ写真が撮れました。

そして、発車時刻間もなくなって乗車です。
客車列車なんですよねぇ。
こう言う列車に乗るのは、あんまり経験がないかも。
乗っている車両に動力が付いていないので、静かな気がします。
14系客車らしいんですが、作られてから50~60年経過した車両。
一応、座席はリクライニングするんですが、
背もたれを固定する機構がもうダメになっている様で、
寄りかかっている時は良いんですが、

起き上がるたびに“ガチャ!”と大きい音を出して、

背もたれが戻って来るのには困ってしまいました。

客車にはアテンダントさんが乗っていて乗車券等の確認をするんですが、
所々、お客さんと話し込んだりして、なんかめっちゃフレンドリー(笑)
面白かったですw

あと、今回乗車したSL大樹ふたら号に乗車したのは、

下今市駅~鬼怒川温泉駅間なんですが、乗車区間が12.4kmのところ、

乗車時間は約35分間と、めっちゃゆっくり。
それでも乗車中、記念グッズの車内販売もあります。
交通系ICやQRの支払いなどにも対応しているところがイマドキですね。

そんなこんなで、鬼怒川温泉駅到着。
こちらは、鬼怒川温泉駅でのSL大樹ふたら号。


さて、この鬼怒川温泉では、帰りのスペーシアXの発車時刻まで、
約2時間の自由時間。

鬼怒川くだりとかもあるそうなんですが、ここは敢えてそれは回避して、
せっかく温泉に来たので、日帰り入浴をトライです。

でもねぇ、それが後で悲劇に見舞われるんです・・・

その前に、ちょっとだけ観光。
鬼怒川に掛かっている鬼怒楯岩大吊橋に行ってみます。
鬼怒川温泉駅から、徒歩で15分くらい。
東京ほどでは無いですが、暑い最中歩いて向かいます。

鬼怒楯岩大吊橋自体は、意外にこじんまりとした吊橋ですね。
人が二人並ぶと一杯になるくらいの幅です。
あと、まぁ、揺れますねwww

途中、ちょっと広くなっているところがあるので、そこから鬼怒川を眺めます。


良い眺めなんじゃないですかね。

鬼怒楯岩大吊橋を渡り切った袂には、楯鬼像。


七福邪鬼と呼ばれるものの一つだそうで、
帰ってきてから調べて知ったのですが、
鬼怒川温泉エリアに7つあるそうです。

さてここから。
橋の先には、楯岩展望台や古釜の滝というモノがあるそうなんですが、
それぞれ右に行くのか、左に行くのかという究極の選択を迫られます。
どっちに行こうかなぁと悩んだんですが、楯岩展望台の方に行ってみました。

でもねぇ、上り道なんですよ。
つらい・・・

途中、手掘りのトンネルというより隧道を通っていくと、
開けたところに出ます。
ここには、誕生鬼像がありました。



“ここが楯岩展望台かなぁ”と思っていると、奥にさらに上る階段が!
どう考えても、楯岩展望台はその階段の先。
という事で、階段を上ります・・・が!、めっちゃキツイ階段。
ステップ部分は小さいし、段差は大きいです。
これ、お年寄りは上らない方が良いんじゃないかな。
でね、意外に長い階段なんですよ。
最後の方は、脚がガクガク、息は絶え絶え。
きつかったです。

楯岩展望台は比較的高いところにあるんですが、広さは狭いです。
そしてこちらが、楯岩展望台からの眺め。
こちらが渡ってきた鬼怒楯岩大吊橋


遠くを見ると、鬼怒川温泉駅停車中のスペーシアXが見えました。



この展望台には、縁結びの鐘らしきものがあるんですが、
鳴らす部品が取り外されていて、鳴らすことが出来ない状態に。
単に故障してしまったのか、あるいは、

やらかした奴が居たので取り外されたのか、

真相はわかりませんが、鐘の本体だけ寂しく吊るされていました。

あんまり見るべきものも無いので、そそくさと降りていきますが、
上ってくる段階で脚がガクガクになっているので、
転げ落ちないように、慎重に下っていきます。

もうね、ガチで疲れました。

脚がね、ダメでした。
鬼怒楯岩大吊橋から楯岩展望台とは反対の

左側にある古釜の滝に行く体力はもはや無し。
橋を戻って、大人しく、日帰り入浴に向かう事にしました。


でもね、前述の様に悲劇に見舞われるんですよ。

実は来る前に調べて、日帰り入浴をしてるホテルを

いくつか見繕っていたんですよ。
そこで、調べた候補1のホテルに行くと

「今日の日帰り入浴の受付は終了しました」の表示。
ええっ!

事前調査では、もっと遅い時間までやっているはずなのに・・・

そして候補2のホテルに行ったら

「本日、宿泊のお客様が多くみられるため、
日帰り入浴はご遠慮いただいております」

がーん😨

おい。
まぢか。
ここまで来たのに。

この段階で、ショックと先ほどの楯岩展望台に上った疲れで、
鬼怒川温泉駅まで、もう戻れそうにありません。

ホテル併設のカフェで、ドリンクをしばきながら、
頭と体を冷やし、体力の回復に努めます。
何度かタクシーで鬼怒川温泉駅まで戻ろうかと

GOで調べたんですが、

「お近くに車両はありません」的な表示。
一応、GO対応エリアなんだけどなぁ。
そもそもタクシーが少ないんでしょうね。
そう言えば、歩いているとき見かけなかったし。

でも、カフェで休んでいるうちに何とか体力も回復したので、
とぼとぼと鬼怒川温泉駅まで歩いて戻ることにしました。

 

鬼怒川温泉駅までの経路は何もなし・・・

っていうか、意気消沈で余裕なし(´ω`)

で、到着した鬼怒川温泉駅


駅前広場は意外に広いんですが、ほぼ人はいません。


鬼怒川温泉駅前には、鬼怒太像


結局、七福邪鬼は3つしか見つけられなかったですね。

駅周辺でお土産を買っていると、帰りのスペーシアXの時刻に。


鬼怒川温泉駅の先も線路は続いているんですが、
スペーシアXの使う番線は、ここまでで終わりの様ですね。

そして、こちらが帰路のスペーシアX


先頭車両を撮影しようと思ったんですが、撮れたのは最後尾車両
わずか6両編成なんですが、ホーム長がそれほどなくて、
先頭車両を前から撮ることは出来ませんでした。

車両の側面には、列車の名前


これがあるうちは、スペーシアX以外には充当しないという事ですね。
JR東日本のE259系も、成田エクスプレスでしか使われていなかった頃は、
先頭部分に“N'EX”と書いてありましたが、成田エクスプレス以外にも
充当するようになると、E259と直していました。

そして、誇らしげな表示


2024年の受賞ですね。

そしてこちらが、待ちに待ったプレミアムシート


公式サイトや、いろんなSNSでも写真などがありますが、
撮ってしまいました。

スペーシアXでは、車内カフェが営業しています。
折角スペーシアXに乗るので、

是非とも使いたいと思っていましたが、
なんとか整理券をゲットして使ってきました。


メニューは公式HP参照ですが、お値段はお高めw
ホットコーヒーと「酒粕のバターサンド」、

トチノキフィナンシェを食べたんですが、

どれも美味しかったです。
写真は無し。
疲れて、余裕がなくなってました

ちょっと気になるところも。
このスペーシアXの車内カフェ、

1号車と6号車の人はカフェ営業時間内に、
2~5号車の人は整理券が手に入れば使うことが出来るんですが、
結構みんな使うんで、車内の通路を歩く人が結構いるんですよねぇ。
仕方ないと言えば仕方ないんですが、

しょっちゅう人が行き交うので、

なんかちょっと落ち着かない気がしました。

そして、いつの間にか終着駅に。
事前に申し出れば、

途中のスカイツリー駅とかでも下車できたんですが、
折角なので、最後まで行ってみました。
浅草駅前の急カーブと、浅草駅の車両とホームの間の

広~い隙間を経験してみたかったし。

実際、めっちゃ広かったですw

電車を降りて出てきた浅草駅


なんか、薄暮の時間帯で、いい感じに見えます。

 

中々、面白いツアーでした。

SLにも乗れたし、スペーシアXにも乗れたし。

 

あとは、近鉄の「ひのとり」だな(違う)w