
日本とスイスの国交樹立150年を記念して、
先月7日から国立西洋美術館で開催されている
『フェルディナント・ホドラー展』にようやく行ってきました。
いやぁ、前から行こう行こうと思っていたんですが、
中々スケジュールが合わず、いままでのびのびになっていました。
何時もであれば、開場間もない時刻に到着するように行くんですが、
今日は、午前中色々と野暮用があって、会場到着は12:30過ぎに。
一時は、作品がスイスの紙幣デザインにも使われていたという程の
スイスの国民的画家に大変失礼では有るんですが、
日本での知名度はそれほどでもないので、
あまり混まないだろうという読みがあっての、午後の到着です。
開場に到着してみると、予想通り、特に混んでいるわけでもありません。
会場内に入ってみても、ゆっくりと落ち着いて鑑賞できる雰囲気。
いやぁ、絵画はこういう雰囲気で見るべきですよ。
今回も、音声ガイドをレンタル。
この展覧会でのナビゲーターは、『世界の車窓から』の石丸謙二郎さん。
なので、
“チャラッチャッチャ~、チャララ~、チャラ~”
と言う、例の音楽で音声ガイドは始まります(嘘)。
今回は、フェルディナント・ホドラーの回顧展と言うことなので、
彼の人生に沿った展示になっています。
まず最初は、人生の初期。
バルビゾン派の影響を受けたらしいのですが、作品自体は、
バルビゾン派にありそうな確かに風景画ではありますが、
バルビゾン派の絵画ではないですね。
絵を覚えて、脂の乗ってきた時期の作風は暗いです。
この頃の作品に《傷ついた若者》と言う作品があるんですが、
これ、絵が傷付けられているんですが?
どういう事なんですかね?
全く解説もないので・・・?
この後、彼はリズムを絵画で表すことに開眼するんですが、
同じ様な人のポーズが繰り返されたり、シンメトリーだったりする、
作品が描かれるのはこの頃。
上記の写真は《感情 III》と言って、この頃の作品です。
本人は“「パラレリズム」(平行主義)”と読んでいたらしいんですが、
何とも不思議な感じがしました。
でこの後は、抽象的な風景画を描きます。
抽象的と言っても、ピカソみたいな所までは行っておらず、
見た観客側も、理解できる範囲での抽象化。
雲や水面の表現が、実際とは違って、リズムを取り入れた感じに
なっているようです。
彼は、公共施設などの壁画も手がけています。
「あれっ?」と思ったのは、ハノーファー市役所会議室の
《全員一致》と言う壁画。
これ自体は、持ってくることは出来ないので、習作が展示されていて、
本物は写真での展示になっていましたが、この手を挙げるポーズは、
ドイツで大丈夫なんですかね?
ドイツで手を挙げるというポーズは、ヒトラー礼賛を意味するので、
例えばカフェやレストランでウェイターを呼ぶときでも、
手を挙げずに、指を立てると聞いたことがあります。
この《全員一致》は完全に挙手しているので、ドイツ基準で行くと、
だいぶヤバイのでは・・・。
作品が描かれたのが、ヒトラー以前なので、大丈夫なんですかね?
展示はこの後、リズムの展示、抽象化の展示に戻り、終了です。
正直言うと、ホドラーと言う画家のことは、
この展覧会まで知りませんでしたが、いい勉強になりました。
抽象的な風景が、嫌いじゃないです。
| 名称 | 日本・スイス国交樹立150周年記念 フェルディナント・ホドラー展 http://hodler.jp/ |
|---|---|
| 会期 | 2014年10月7日 (火) ~ 2015年1月12日 (月・祝) |
| 会場 | 国立西洋美術館 |
| 当日観覧料 | 一般1600円、大学生1400円、高校生800円、中学生以下無料 |
| 開館時間 | 9:30~17:30(金は9:30~20:00) ※ 入館は閉館の30分前まで ※ 上野公園での「創エネ・あかりパーク(R)2014」 開催にあわせ、11月1日(土)、2日(日)は午後8時まで開館 |
| 休館日 | 月曜日(ただし、10月13日、11月3日、11月24日、1月12日は開館、翌火曜日休館)、12月28日~1月1日 |
| 巡回展 | 2015年1月24日(土)~4月5日(日) 兵庫県立美術館 |