昨日(2012/02/24)夜の大手町界隈での野暮用とは、
2012/01/27に引き続き、日経ホールで開催のセミナー
『古都に学ぶ ~じぶん流 奈良の楽しみ方~』への参加。

3回構成のこのセミナー。昨日は、最終回の3回目。
最終回のテーマは、万葉集の様です。

セミナーは例によって二部構成。
第一部は、「恋の万葉集」と言うタイトルで、
奈良大学の上野誠教授による講演。

恋を詠んだ万葉集の歌を解説していくのですが、
解説する“歌(うた)”は、第二部のトークゲストでもある、
映画監督の河直美さんが選んだものを解説という趣向です。
「それで、上野監督の心を丸裸に出来ます。」
だそうです(笑)。

でも、真面目に万葉集の解説をしている時間は短く、
むしろ、面白おかしく解説している時間の方が長い。
って言うか、ほとんどそれ。
上野教授のお生まれは福岡県のようなのですが、
もはやノリは完全に関西人。
まぁ、日頃関西で生活されているので当然なんだと思いますが。
サービス精神満点とも言うのだと思います。

でも、流石と思ったのが、
研究者の仕事を料理人になぞらえて説明していて、曰く
「料理人は、どんなに上手に料理しても、それを味わうのは食べる人。
(万葉集の)研究者も同様で、(万葉集を)読む人を、
その解釈の入口まで連れてくるのが、その仕事である。」
と言うような事を言っていました。

もっとわかり易くも言っていて、
「万葉集は、“歌(うた)”なので、(固く)現代語訳しただけではダメ。
それを、感性をもって解釈しないと、読み手が込めた本当の思いは
わからない。」
「万葉集は、“詩”です。なので、解釈も“詩”の様に解釈したほうが、
読んだ人の心が判る。」
と言う様な趣旨の事を言っていました。
って言うか、私はそう理解しました。

その意味では、国語の授業とかではある種制限はあるかもしれませんが、
普通に読むと言う所では、読む人の感性で(ある程度)自由に理解して、
楽しめば良いんだと言うことなんでしょうね。

いろいろ脱線?しながらの講演で、最後は、時間ギリギリ。
って言うか、実質的に時間切れでした。
面白い50分間でした。

第二部は、
「奈良の魅力と楽しみ方」と言うタイトルのトークショー。
トークショータイトルは、各回共通みたいです。
第一部で河監督が選んだ歌は6首あったんですが、
第二部は、まずはその中から2首を特に選んで、
河監督がその歌を選んだ背景を上野教授が、
読んで(推測して)いくと言う感じで始まります。
河監督曰く、本当は、もっとピンッ!と歌があったらしいんですが、
それを選ぶと、本当に考えていることを丸裸にされそうだったので、
敢えて、回避したそうです。
もっとも、そういう事を上野教授も予想していたようですが・・・。
その河監督がピンッ!と来た歌って、何なんでしょうね?

トークショー終盤に、上野教授、河監督オススメの、
奈良のスポット紹介。
河監督のオススメは、吉野・十津川方面、金剛峯寺など。
上級者向けと言う感じの、感じですねぇ。
金剛峯寺を撮った河監督の映像も上映されたのですが、
ゆったりと時間が流れる、荘厳な雰囲気を感じました。
上野教授のオススメは、もう少し一般的な、
平城京跡東院庭園や、ならまちなど。
こちらは、アクセスしやすそうです。

で、あっという間に終演時間。
二時間が、本当にあっという間でした。

そうそう。
上野教授は、自分の講演の評判を検索したりするらしいのですが、
このblogも目に止まったりしてしまうんでしょうか?