2024年3月15日に公開された「2024 統治体からの話(2)」。
ヒゲを生やした統治体の成員マーク・サンダーソンによって扱われたプログラムですが、かなり大きな変更の発表が含まれており、取り急ぎ変更点が分かるように記事にしました。
(いろいろと「信じていいのかな」という内容で、断片的な動画をTwitter上で見たときには良くできたAI合成動画なのではないかと疑ったほどです)
●変更点①:
これまでは委員会が悪いことをした人と話し合うのは普通1度だけでした。でも統治体は委員会がその人と複数回話し合うことにしてもよいと判断しました。
(※「審理は可能な限り1回で判断・結審」という方針を撤回)
●変更点②:
バプテスマを受けた18歳未満の未成年者が重大な悪事に関わる場合はどうでしょうか。
これまではバプテスマを受けた未成年者はクリスチャンである親と一緒に委員会と話し合わなければいけませんでした。これからは2人の長老が本人、そしてクリスチャンである親と話し合います。長老たちはその子が心を入れ替えられるよう助けるために親がどんなことをしてきたかも確かめます。親がその子を助けようと努力していてその子も素直に応じているなら2人の長老はそれ以上対応する必要はないと判断するかもしれません。もちろん長老たちはその子をきちんとサポートしているかを時々親に確認します。
ではバプテスマを受けた未成年者が振る舞いを改めず悪いことを続けるならどうなりますか。その場合、長老たちから成る委員会がクリスチャンである親と一緒にその子と話し合います。
(※「未成年者の審理」は反抗的でない限り廃止。反抗的なら第二ステップとして審理)
●変更点③:
委員会は会衆に戻るために何が必要かただ説明する以上のことをします。長老たちは数カ月後にまた話し合いたいと思っていることを伝えます。その人が心を入れ替えたかどうか確かめるためです。本人がその話し合いの場に来るなら長老たちは生き方を改めて会衆に戻ってくるよう温かく勧めます。
(※排斥されても「数カ月後の話し合い」が設けられ、長期的な無視と放置はなくなる)
●変更点④:
以前に排斥された人、もしかすると何年も前に排斥された人はどうでしょうか。統治体は、長老たちにはそういう人を訪ね、一緒に祈り、会衆に戻ってくるよう温かく勧める責任があると判断しました。かなりの期間にわたって会衆を離れていた人はエホバとの絆がとても弱くなっているはずです。
それで、本人が望むなら、長老たちはその人が会衆に復帰していなくても聖書レッスンを受けられるよう取り決めます。もちろん その人が会衆に戻りたいと願っていなければいけませんし、そういう聖書レッスンは必ず長老たちが取り決めます。
(※排斥されて年月が経っている人に長老は積極的に働きかける責任が強調される。そのような人は集会に参加していなくても長老の監督の下にレッスンを受けられる)
●変更点⑤:
排斥された人が集会に来たらどうしますか。これまでは会衆から除かれたその人にあいさつすることはありませんでした。でも統治体は会衆から除かれた人が集会に来たとき、簡単なあいさつをしたり歓迎したりするかどうかは伝道者それぞれが聖書の教えによって整えられた良心に沿って決定できると判断しました。 もちろん長く会話したり交友を持ったりすることはしません。そうだとしてもその人を無視する必要はないということです。
(※排斥された人へのあいさつは原則禁止ではなく、良心の問題とする)
●変更点⑥:
「統治体は姉妹たちが伝道するとき、あるいはクリスチャンの集会や大会に出席するときスラックスを着用してもよいと判断しました。姉妹たちがそういうときに着用するスラックスはカジュアルなものではなく、上品で慎みの表れたその場に合ったものであるべきです。姉妹たちがプログラムに参加するときはそれがその地域で一般的ならスカートを着用するべきです。もちろんプログラムに参加しない姉妹の中にもスカートを着用したいと思う人がいるかもしれません。
さらに、兄弟たちは伝道するとき、あるいはクリスチャンの集会や大会に出席するときネクタイやジャケットを着用しないことにしても構いません。兄弟たちはそのようなときにネクタイやジャケットを着用しない場合もカジュアルではなく上品で慎みの表れたその場に合った服装をするべきです。兄弟たちがプログラムに参加するときはそれがその地域で一般的ならネクタイやジャケットを着用するべきです。もちろんプログラムに参加しない兄弟の中にもネクタイやジャケットを着用したいと思う人がいるかもしれません。 ベテルを訪問するときはそれがその地域で一般的なら兄弟たちはネクタイやジャケットを着用し 姉妹たちはスカートを着用するのが望ましいでしょう。」
(※女性のスラックス禁止の廃止、男性のネクタイ着用必須の廃止)